...いけねえ」双方とも...
海野十三 「火薬船」
...店の仕事もおぼえようというのでは双方とも駄目であると分ったので...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...双方ともに傷つかず...
中里介山 「大菩薩峠」
...双方とも殆(ほと)んど差別のない位懸け離れた人間であった...
夏目漱石 「道草」
...双方とも得意のようであった...
夏目漱石 「夢十夜」
...双方とも苦しみが長引く...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...そして、彼らは双方とも、身についたその横柄さから、反射的に、前の時代には同じ身分の士族であったことを感じ取った...
本庄陸男 「石狩川」
...昆布(こんぶ)と竹の子と一所に煮ると双方とも非常に柔(やわらか)くなるようなものだ...
村井弦斎 「食道楽」
...竹の子と昆布と一緒に湯煮ると双方ともに柔くなる事は聞いて居たが牛蒡にも利くかね...
村井弦斎 「食道楽」
...双方ともつつましい相い客になっていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...双方とも離れ離れのことを考えていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いずれ双方とも啼声から出た語には相違ないが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...さて近付いてみると双方とも思わず声をかけ合ったのであった...
夢野久作 「名娼満月」
...話も双方ともに滑らかに辷らなかった...
横光利一 「旅愁」
...双方ともおびただしい死傷を出し...
吉川英治 「三国志」
...しかもいまや、双方とも、さいごの喘(あえ)ぎと、盲目的な断末魔の死力を以て...
吉川英治 「私本太平記」
...双方とも大砲を持たないだけがまだ仕合せである...
吉川英治 「新書太閤記」
...双方とも不作法千万...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
便利!手書き漢字入力検索