...その真実でないことは双方ともに充分に承知しながら...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...双方ともに重たくなつたポケットを叩いたものなのであつた...
高田保 「貸家を探す話」
...双方ともだれかを待っていたのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「篤(とく)と拝見致そう」まだ双方ともに抜かなかった...
中里介山 「大菩薩峠」
...双方とも同じ姓で...
夏目漱石 「三四郎」
...双方とも普通の顔で...
夏目漱石 「それから」
...抽斗は双方とも何の抵抗もなく...
夏目漱石 「明暗」
...双方ともにその教の源(みなもと)を同じゅうして...
福沢諭吉 「物理学の要用」
...今日の論争は双方ともまじめであったからおもしろかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...双方ともつつましい相い客になっていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...双方ともなるべく相手を意識していると見られないようにしていた...
柳田国男 「故郷七十年」
...むしろ相手がなかったら双方とも...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...もうその時分には双方ともこの世にいなかったことは確かである...
柳田国男 「雪国の春」
...しかもいまや、双方とも、さいごの喘(あえ)ぎと、盲目的な断末魔の死力を以て...
吉川英治 「私本太平記」
...――が、城兵も寄手も、顔を見あうと、唐橋の中ほど約三間ほどを、まったくの空虚にして、双方とも、ふいにその出足を、はたと止めてしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...『捨て置いては――』と、目付役の鈴木五右衛門が、大手門の上に、突っ立ちあがって、『鎮(しず)まれい! 鎮まれい! 殿中にての喧嘩は、浅野内匠頭、吉良上野介の両名なるが、双方とも、生命(いのち)には別条なし――...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...けれどここに、双方とも、敢て触れない空白を、意識しながら残していた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...双方ともに例外がある...
和辻哲郎 「院展遠望」
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