...いけねえ」双方とも...
海野十三 「火薬船」
...そして女も私も双方とも...
高見順 「如何なる星の下に」
...しばらく双方ともじっと動かず黙っている...
林不忘 「安重根」
...双方ともに以前の形をとって進むだけです...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかも双方ともに二十年も三十年も安全なら...
夏目漱石 「門」
...双方ともにおんなじなんだ...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...双方ともからだが弱りきっているので...
三好十郎 「胎内」
...双方ともだらしない姿になって行ってしまった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...双方とも不満足な顔をしたことを覚えていますか」こんなことを言いだして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...双方ともジロリと顔を見交してアゴを一つシャクリ上げた切り一言も言葉を交さなかった...
夢野久作 「近世快人伝」
...さて近付いてみると双方とも思わず声をかけ合ったのであった...
夢野久作 「名娼満月」
...もつとも、戯鬪祭の方は、個人同士の立合でなく、何百、多い時は千餘の武士が、實戰の試合をやるのであるが、これは戯刀ではなく、眞劍で鬪ひ合ふので、双方とも、車輛に何臺も載せて引くやうな負傷者を出してしまふ...
吉川英治 「折々の記」
...双方とも間髪(かんはつ)をいれない殺気と殺気であった...
吉川英治 「三国志」
...戦うこと百余合、双方とも、馬を疲らせてしまったので、各陣中に引き分れ、ふたたび馬をかえて人まぜもせず戦い直した...
吉川英治 「三国志」
...――が事によったら双方とも...
吉川英治 「私本太平記」
...依って、まずは双方とも、しばらく弓矢をひかえ、宮様方を他へ移し参らせたうえで存分、いさぎよく血戦いたそうではないか...
吉川英治 「新書太閤記」
...――が、城兵も寄手も、顔を見あうと、唐橋の中ほど約三間ほどを、まったくの空虚にして、双方とも、ふいにその出足を、はたと止めてしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...双方とも矢を大切にして...
吉川英治 「源頼朝」
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