...四つの手は二つの頭を引掴んで双方腰を曲げ...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...小型望遠鏡(双眼鏡でもいいのですが...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...犯人は秋森家の双生児(ふたご)じゃあないね...
大阪圭吉 「石塀幽霊」
...双方が落ち合うようにしたらというのであったが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
... 290*アイナイア,スに奪ひたるトロイア双馬御して立つ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...それから双方の方嚮に...
徳田秋聲 「和解」
...双手を掛けて擔ぎ上げました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...赤縞(あかじま)双子(ふたこ)の解皮(ときかは)が一反...
平出修 「夜烏」
...お前の傍に着いた!」水夫が斯う叫びながら双腕(もろて)を差しのべて...
牧野信一 「山彦の街」
...(上手扉の手前の壁のところに立停る)双葉 …………...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...私が及ばずながら双方の誤解を解いてあげるのでした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ただ或いは双方が歩み寄って...
柳田国男 「海上の道」
...危険も感じないまま双眼鏡をひねくりまわしているに過ぎなかった...
夢野久作 「暗黒公使」
...双六盤を床脇へ片寄せて...
吉川英治 「江戸三国志」
...さらに、また、「これは汝の偉躯(いく)に似合うであろう」と、鮮やかな錦の戦袍(せんぽう)と黄金の鎧(よろい)とを、王双に賜わった...
吉川英治 「三国志」
...その双肩に負ってゆく責任もちがうし...
吉川英治 「新書太閤記」
...双方、すでに遥かより相見ながら、「やあ」「やあ」と、手を振り上げつつ相寄って行った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いずれが然るか、いちど手合せしてみい」と、忠利のことばに、「かしこまってござりまする」いなやなく、双方、木剣を把(と)って、君前でたたかった折に――小次郎は機を見て、「恐れ入りました」と、先に木剣を措(お)いて、孫四郎の足下に坐し、孫四郎もまたあわてて、「いや、御謙遜...
吉川英治 「宮本武蔵」
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