...双眼鏡を眼に当てたまま...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...私はある種の装飾的の絵は実際そうした方が審査員にも作家にもまた観賞者にも双方便宜ではないかと考えている...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...双眼は 420愁の霧に掩はれつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...当局と国民との双方に...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...――古今無双(ここんむそう)の射の名人たる夫子が...
中島敦 「名人伝」
...花鳥の金屏風が一双飾ってあったが...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...しまいには双方で双方を思い切りの悪(わ)るい野郎だと悪口(わるくち)が云いたくなる...
夏目漱石 「虞美人草」
...双方から倒れて来る様に感じた...
夏目漱石 「それから」
...宗太郎が双生兒の弟を訴人に來た...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼の双眼は「大鴉(レイヴン)」の眼のやうに爛々と輝いたと申します...
牧野信一 「『ユリイカ』挿話」
...双方が車夫を利用しては家業を邪魔し合ふのであつた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...黒眼の大きな双眸(そうぼう)は...
山本周五郎 「花も刀も」
...双方ともジロリと顔を見交してアゴを一つシャクリ上げた切り一言も言葉を交さなかった...
夢野久作 「近世快人伝」
...私達は國色無双の麗人が駿馬痴漢を乘せて走る悲しみあるを知つてゐる...
横瀬夜雨 「春」
...双方が最後のただ一人となり終るまで...
吉川英治 「江戸三国志」
...当代無双といわれ...
吉川英治 「剣の四君子」
...双(ならび)ヶ岡(おか)や吉田山の旧草庵の物をていねいに剥がして...
吉川英治 「私本太平記」
...国色無双な佳人とは聞えているが...
吉川英治 「新書太閤記」
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