...……かし本の紙ばかり、三日五日続けて見て立つと、その美しいお嬢さんが、他所(よそ)から帰ったらしく、背(せな)へ来て、手をとって、荒れた寂しい庭を誘って、その祠(ほこら)の扉を開けて、燈明の影に、絵で知った鎧(よろい)びつのような一具の中から、一冊の草双紙を...
泉鏡花 「絵本の春」
...私は思わず双眼鏡をはなして...
梅崎春生 「桜島」
...双方(そうほう)の間へとびだしていた...
海野十三 「火薬船」
...双生児と同じ監禁の身の上となった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...桜は顕花植物中の双子葉類に属するもので...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...双方で痩(や)せるくらいに気骨の折れるものだという事に帰着するようである...
太宰治 「薄明」
... 135之に驚怖の双の馬戎車のもとにひれ伏せば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...並に塔の上到るところにトロイアと 430アカイア軍の双方の流す紅血ものすごし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...私は草双紙のおいらんやお姫様の著物の色を選み...
中勘助 「銀の匙」
...まるで草双紙(くさぞうし)にでもありそうな事だと考えた...
夏目漱石 「草枕」
...あられもない双肌脱(もろはだぬぎ)になつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...双方ともに一日も空しゅうすべからず...
福沢諭吉 「学問の独立」
...And the owls have awakened the crowing cock !Tu-whit ! ― Tu-whoo !(六月六日)二十六○今日只今(六月五日午後六時)病床を取巻いて居る所の物を一々数へて見ると、何年来置き古し見古した蓑(みの)、笠、伊達正宗(だてまさむね)の額、向島百花園(むこうじまひゃっかえん)晩秋の景の水画(みずえ)、雪の林の水画、酔桃館蔵沢(すいとうかんぞうたく)の墨竹、何も書かぬ赤短冊などのほかに、写真双眼鏡、これは前日活動写真が見たいなどといふた処から気をきかして古洲が贈つてくれたのである...
正岡子規 「病牀六尺」
...双方比べものにならぬほどちがっていたためで...
柳田国男 「海上の道」
...結びつけようとしたことは双方同じでも...
柳田国男 「海上の道」
...しかも双方共に一部ずつ...
柳田国男 「年中行事覚書」
...猛勇王双を先鋒として...
吉川英治 「三国志」
...――双方より出向いて...
吉川英治 「新書太閤記」
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