...右片双には中年の婦人を用いました...
上村松園 「虹と感興」
...双方のこぶしが機関銃のように突きまくり...
江戸川乱歩 「影男」
...とりもなおさず双方がしっくりと合って互いに客となり主となり渾然(こんぜん)として一つの感じとなっているのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...崔の双六は拙(まず)かった...
田中貢太郎 「崔書生」
...捕卒は縄つきのままで許宣を道案内にして双茶坊へ往って...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...吾々はこの二つの思想・世界観の対比に於て初めて双方の思潮の価値を科学的に知り得るものであり...
戸坂潤 「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」
...前から何遍も申す通り無論あるところでは主観も客観も双方一致しているので...
夏目漱石 「創作家の態度」
...神妙に双掌(もろて)を合せるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...双方とも寄与している...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...あの他人(ひと)の云ふことは何でも双手をあげて賛成する村長に話したら村の栄えのために村の客として迎えよう...
牧野信一 「円卓子での話」
...各々双肌脱ぎになつてAの指揮にもとづきながら懸声そろへてポンプのハンドルをあをつてゐた...
牧野信一 「雪景色」
...因って双方走り出したが兎はもとより捷疾だから亀が見えぬほど遠く駈け抜けた...
南方熊楠 「十二支考」
...双方とも願ったり叶(かな)ったり...
南方熊楠 「十二支考」
...「おふくろのほかに双子の弟二人と...
山本周五郎 「さぶ」
...「鎗銃点放(けんつきづつうちかた)号令双六」「調練双六」なんて幕末の勇ましい双六もある...
山本笑月 「明治世相百話」
...あれから双子(ふたご)の山間(やまあい)へ姿を消したので...
吉川英治 「江戸三国志」
...双葉の爲に寄せ書して双葉の父なる人へ送らうと云ひ出し...
吉川英治 「折々の記」
...いずれは双方斬ッつ斬られつ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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