...彼の書斎には石刷(いしずり)を貼(は)った屏風(びょうぶ)と床にかけた紅楓黄菊(こうふうこうぎく)の双幅とのほかに...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...苦笑しながら双眼鏡(めがね)を外した...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...双明(そうめい)の燈(ともしび)を焼毀(しょうき)し...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...縞の双子の絆纒を着て...
田山録弥 「百日紅」
...大きな双の肩が黒い着物に包まれていることと...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...遠くにノートルダームの双生塔がぼんやり見える...
寺田寅彦 「音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」」
...まづ双脚に美麗なる脛甲あてゝ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...心焦(あ)せるも双脚の骨筋今は堅からず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...昂然として頸擧ぐる双の駿馬を奪はんず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...かつて私は江戸で随分見ていた草双紙を...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...四 鑓ガ岳の鶴首と双鶏前記...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...今(いま)拜見(はいけん)した所(ところ)では双方共(さうはうとも)異状(いじやう)は認(みと)められませんから」と説明(せつめい)して呉(く)れた...
夏目漱石 「門」
...一どきに双方を要求したところで...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...双紙というのは、安倍晴明の著という『金烏玉兎集』という本のことで、いろいろ異本があるが、それが宮古島に残っていることが判った...
柳田国男 「故郷七十年」
...以前は原野山林には双方の入会(いりあい)が多く...
柳田國男 「地名の研究」
...双方の鍔(つば)へ――鏘然(しょうぜん)として...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...双方に糺(ただ)すのじゃ」「よろしい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...私はダンフォースに操縦桿を握らせておいて双眼鏡でそれらを観察し航空写真を撮った...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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