...手ぶらで柳橋の館――いや館は上方――何とか家(や)へ推参する...
泉鏡花 「遺稿」
...彼等は真に芸術の殿堂に参することを光栄と感じてゐた人々である...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...降参するか」先生は...
海野十三 「火星兵団」
...野郎降参するにきまってる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...神田末広町竹田屋の手代藝苑叢書を持参す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...それには清純なる自然に参するを要する...
中村清太郎 「山岳浄土」
...K君と共に枢機(すうき)に参する権利を失うところであった...
夏目漱石 「永日小品」
...それがまた形式に流れて腐敗するとまた利己主義に帰参する...
夏目漱石 「三四郎」
...何時(いつ)でも降参するさ...
夏目漱石 「それから」
...「いこう」と単簡(たんかん)に降参する...
夏目漱石 「野分」
...かつて知人の死去のおりに持参する香奠(こうでん)がないとて...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...と言って降参する方(ほう)が多いんじゃなかろうか...
古川緑波 「富士屋ホテル」
...今日東京より会計、月給持参す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...どうしてなかなか降参するどころではない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...T「残金は夕方に持参する」と言って立ち去ろうとしたが振り返って徳兵衛に...
山中貞雄 「なりひら小僧」
...彼奴等は白旗を揚げて降参するなどいう毛唐流の武士道を全く知らぬらしいので...
夢野久作 「近世快人伝」
...曹操に降参すと称(とな)え...
吉川英治 「三国志」
...いさぎよく降参する」孔明は笑った...
吉川英治 「三国志」
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