...抽象の意義は唯本質の榮えむが爲に雜草を刈り去る處にある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...去る者の遠ざかり行く影を見送る切ない寂しさも...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...世を去る数月前において...
伊藤左千夫 「絶対的人格」
...汽車で當市を去る十里ばかりのところへ行つたとかで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...他の土民も恐れてにげ去るべしとて...
大町桂月 「石田堤」
...ムーフタール街を走り去る馬車がまた見えた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...隊長は警官としての良心の責を免れるため、立ち去る前に、見捨ててゆく方面へ向かって、すなわちジャン・ヴァルジャンの方へ向かって、カラビン銃を発射した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いずれより来(きた)っていずれへ走り去るか知れたものではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...来(きた)るに来所(らいしょ)なく去るに去所(きょしょ)を知らずと云(い)うと禅語(ぜんご)めくが...
夏目漱石 「倫敦塔」
...そして風の去ると共に...
堀辰雄 「菜穂子」
...答えて曰く(略)画の俗を去るだにも筆を投じて書を読ましむ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...故に土人闇夜外出するに必ず錫杖(しゃくじょう)を突き蛇その音を聴いて逃げ去ると...
南方熊楠 「十二支考」
...その弟吉衛に逢うて去る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...(去る)収 (人形をみて)相変らずだな...
森本薫 「みごとな女」
...空しく閑人(かんじん)の手に委(ゆだ)ね去るべきものではないのかもしれない...
柳田國男 「垣内の話」
...T「忘れてた!」と急いで茶代を払って走り去る...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...岩手を去る時はと...
吉川英治 「新書太閤記」
...敗(やぶ)れ去るお心とみえますな」「…………」「御本丸は出られたが...
吉川英治 「新書太閤記」
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