...去るものは追はず...
大町桂月 「十和田湖」
...不死の薬を与えて去る...
高木敏雄 「比較神話学」
...恐るべき死は今前にわれを去ること遠からず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...遠く奔馬のように馳り去る風雨の後を追っていた...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...国を去るの恨みをとどめた心持がわかると共に...
中里介山 「大菩薩峠」
...一グラムについて八〇カロリーの熱を零度の水から取り去ると...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...実は母の前を去る勇気が出なかったのである...
夏目漱石 「行人」
...去るもの日々にうとしで...
林芙美子 「瀑布」
...いかに造作なく崩れ去るものであらうとも...
水野仙子 「響」
...紺顔童子師の衣角を執って身を懸けて去る...
南方熊楠 「十二支考」
...二人去る...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...経之は母のもとを去ると...
室生犀星 「野に臥す者」
...(去る)諏訪 あなた...
森本薫 「華々しき一族」
...(去る)――早い幕――三情景は前景と同じ...
森本薫 「華々しき一族」
...甲斐はそれには気づかぬ顔で、これから屋敷へ帰ること、みんな馬でゆくから、すぐに馬の手配をすること、などを命じ、久馬が去ると、おくみに「茶を一服」と云って居間へはいった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「只今東京市長の椅子を去るのは実に遺憾千万である...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...ただこれに敬意を表して去るばかりだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...実に今を去る十何年か前...
吉川英治 「三国志」
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