...忽ちの間にその展望を没し去ることなどもある...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...立去る前に憐愍の鑰(かぎ)とも仰ぐ「愛」をよびわが思ふことつばらかに述べよと乞ひて『この「歌」の調(しらべ)の報いえさせむとかの君のかたへにとまり...
ダンテ・アリギエリ Dante Alighieri 上田敏訳 「歌よ、ねがふは」
...すんでのことに飛行機もろとも怒濤にのまれ去るところでしたが...
海野十三 「怪塔王」
...いそいそと事務所を立去るのであった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...黙って立去るつもりだった...
豊島与志雄 「反抗」
...この宝燈の中へ消え去るべき自分だとも思ったり――或いは...
直木三十五 「南国太平記」
...すっくすっくともと来た松島の方へ歩み去るのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...折しも余を去る事二間ばかりのところに退屈そうに立っていた巡査――自転車の巡査におけるそれなお刺身のツマにおけるがごときか...
夏目漱石 「自転車日記」
...來るはつねに去るである...
波多野精一 「時と永遠」
...立去る時刻が迫ると...
原民喜 「秋日記」
...去る七月三十一日にボンベイで點ぜられた犧牲的な火と共に始まつたのである...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「印度の婦人へ」
......
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...人勇ある者動かざれば虎止って坐り逡巡(ためらい)耳を弭(た)れて去ると...
南方熊楠 「十二支考」
...住民が屋上に供えた稲稷甘蔗等を食い頬に貯えて去る...
南方熊楠 「十二支考」
...はなやかな白い泡を盛りあげてはまた去る...
山川方夫 「一人ぼっちのプレゼント」
...甲斐はそれには気づかぬ顔で、これから屋敷へ帰ること、みんな馬でゆくから、すぐに馬の手配をすること、などを命じ、久馬が去ると、おくみに「茶を一服」と云って居間へはいった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「二度とこの世では――」去る者も...
吉川英治 「新書太閤記」
...かれを残して去ることは情(じょう)においてしのびなくなった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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