...而して覇権一度、相門を去るや、平氏が空前の成功は、平家幾十の袴子をして、富の快楽に沈酔せしむると同時に、又藤原氏六百年の太平の齎せる、門閥の流弊をも、蹈襲せしめたり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...貴方に味つて戴けないのは残念でした」戒厳地帯の旧住居を去るには...
石川三四郎 「馬鈴薯からトマト迄」
...怪人の飛び去るあとには...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...去る五月この予防命令が下ったとき...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...この地を立ち去るわけにはいかないので...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」
...ここを立去ることが出来ないで...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...恐怖の念を胸中に充たし乍らに舟に去る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...この時代は過ぎ去るわけにゆきませんて...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...「去る程に」とんと...
直木三十五 「南国太平記」
...悟浄(ごじょう)がこの庵室(あんしつ)を去る四...
中島敦 「悟浄出世」
...難風に遇ひ舟皆損破する故に之を補造して後去るべしと説けども...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...ハハ――(笑いながら去る)省三 (それまで黙々として飯をかき込んでいたのが...
三好十郎 「冒した者」
...祈祷の壇をこわして僧たちは立ち去る用意をしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...女色を好み里の婦人を盗み去ること多し...
柳田国男 「遠野物語」
...娘たちが去ると、杢助もすぐ湯に入ったが、老人の方には眼も向けず、むろん挨拶もしなかった...
山本周五郎 「似而非物語」
...汝ごときに敗れ去る陳宮ではない」と...
吉川英治 「三国志」
......
吉川英治 「新・水滸伝」
...使を返して下さい』『お品は』『後から私が自身でお城まで持参いたします』取次が去ると...
吉川英治 「夏虫行燈」
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