...艤(ふなよそひ)せる羅刹(らせつ)の罪あるものを拉(ひ)き去るあたりは...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...又は停止し去るより他にあり得ない...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...ふたたび松山を去るまでの一年間に私の見た写真が数本ある...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...(エレン去る...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...夏が去るのは、悲しいことだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...かくして上と下の身分空間は潰(つい)え去るのである...
中井正一 「美学入門」
...百合子正午の頃帰去る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...神尾は自分の三ツ目の面を曝(さら)すことの不快を全く忘れ去るほどの興味で...
中里介山 「大菩薩峠」
...母は欠けた一つ竈(べツつひ)に破(わ)れ鍋かけて私に去る物を買ひに行けといふ...
樋口一葉 「にごりえ」
...悪い体液を体外に流し出すとともに自分自らもまた流れ去るのと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...生命が一滴一滴と流れ去るのを見まもりながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしははなはだ満ち足りてこの世を去るだろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...決して陳腐な感想としてよみ去ることが出来ない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...といいたげに髭(ひげ)をふるわせてそこを去る...
山本周五郎 「季節のない街」
...あの世相を去ること遠からざる頃でありますが...
吉川英治 「折々の記」
...玄徳様がこの国を去るのではないかと...
吉川英治 「三国志」
...しかし一度心に起こった事はいかに恥じようとも全然消え去るという事がありません...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
...十分消し去ることができない...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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