...艤(ふなよそひ)せる羅刹(らせつ)の罪あるものを拉(ひ)き去るあたりは...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...神を離れし者または神に背ける者は神を忘れ去る者であって...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...ついにわれわれはちょうどわれわれの肉体を棄てる時でもあるかのようにちゅうちょと医療手当となにがしかの儀式なしにはそれを脱ぎ去ることをしぶるのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...初めしばらくの間はその考えを拭(ぬぐ)い去ることができませんでしたが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...若者たちが去ると仙吉は柿の木の下に来た...
武田麟太郎 「反逆の呂律」
...連れてこい!執事去る...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...革命が過ぎ去る時に人は認むる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...太陽は此の大地を暫時も離れ去ることを惜むものゝ如く暮れ兼ねて躊躇して居る...
長塚節 「おふさ」
...去るもの日々にうとしのたとへもあるンですもの……...
林芙美子 「浮雲」
...去る承安元年には...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...しかるに、妻を去るも、その妻の帰るべき家が無いことがある...
穂積陳重 「法窓夜話」
...ゆっくりと暗闇に走り去る列車を...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...――被ひを去ること...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...自分の家のほうへ小走りに去るのであった...
山本周五郎 「季節のない街」
...双方の異議の消え去るまで待つだけの準備は...
横光利一 「旅愁」
...旅中小蒸汽の艫(とも)、ここに立ちて後ろを見れば、過ぎ去る、過ぎ去る、逃げるやうに過ぎ去るわたしの小蒸汽...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...慶祝の席を断って去るも妙なもの――と分別された...
吉川英治 「新書太閤記」
...もし彼または彼れの地主(もし資本が彼によって支出されていたならば)がこの資本を引去ることが出来...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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