例文・使い方一覧でみる「厳しく」の意味

...酒井の調子が凜（りん）として厳しくって... 酒井の調子が凜として厳しくっての読み方
泉鏡花「婦系図」

...私に厳しく問い詰められて... 私に厳しく問い詰められての読み方
大倉※［＃「火＋華」、第3水準1-87-62］子「情鬼」

...あなたも昔亡くなった沼間さんに手厳しく忠告したことがあった... あなたも昔亡くなった沼間さんに手厳しく忠告したことがあったの読み方
大鹿卓「渡良瀬川」

...急にその取締（とりしまり）が厳しくなつて来たのは喜ばしい事だ... 急にその取締が厳しくなつて来たのは喜ばしい事だの読み方
薄田泣菫「茶話」

...何うして母親にあれほど行つてはならないと厳しく戒められながら平気でそこに出かけて行つたか...
田山録弥「花束」

...私は殊更（ことさら）父母から厳しく云付（いいつ）けられた事を覚えて居る... 私は殊更父母から厳しく云付けられた事を覚えて居るの読み方
永井荷風「狐」

...かくて高坂甚内は、箱根山に籠（こも）って悪事を働いていたが、詮議が厳しく、箱根山の住居もなり難く、そこを立退いて諸国を徘徊（はいかい）していたが、やがて再び江戸に舞い戻ると赤坂に住居を構え、例によって辻斬、強盗のほかには、表面は剣術を人に教え、内実は無頼の徒を集めて博奕（ばくえき）を業としていた... かくて高坂甚内は、箱根山に籠って悪事を働いていたが、詮議が厳しく、箱根山の住居もなり難く、そこを立退いて諸国を徘徊していたが、やがて再び江戸に舞い戻ると赤坂に住居を構え、例によって辻斬、強盗のほかには、表面は剣術を人に教え、内実は無頼の徒を集めて博奕を業としていたの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...よほど手厳しくやられたとみえるな」「手厳しいのなんのって... よほど手厳しくやられたとみえるな」「手厳しいのなんのっての読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...申開きが伺いたい」平次の言葉も厳しくなります... 申開きが伺いたい」平次の言葉も厳しくなりますの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...俄然取りしまりが厳しくなって... 俄然取りしまりが厳しくなっての読み方
長谷川時雨「渡りきらぬ橋」

...「雨傘の一本位買ったらいゝじゃないのッ」と厳しく叫んだ... 「雨傘の一本位買ったらいゝじゃないのッ」と厳しく叫んだの読み方
林芙美子「帯広まで」

...寒気は朝よりもひとしほ厳しくなつたが... 寒気は朝よりもひとしほ厳しくなつたがの読み方
ニコライ・ゴーゴリ　Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳「ディカーニカ近郷夜話　後篇」

...厳しく諭すつもりだったが... 厳しく諭すつもりだったがの読み方
フレッド・Ｍ・ホワイト　Fred M. White 奥増夫訳「くちなしの花」

...報せに忽ちサーベルの音厳しく乗込んで来た査公の前... 報せに忽ちサーベルの音厳しく乗込んで来た査公の前の読み方
正岡容「東京万花鏡」

...こんなことをすると人に嗤（わら）われますよ」そして塾の帰りなどに寄りみちをするといって厳しく叱られた... こんなことをすると人に嗤われますよ」そして塾の帰りなどに寄りみちをするといって厳しく叱られたの読み方
山本周五郎「日本婦道記」

...まだ看視はそれほど厳しくないのですね... まだ看視はそれほど厳しくないのですねの読み方
横光利一「微笑」

...山支度に厳しく固め... 山支度に厳しく固めの読み方
吉川英治「鬼」

...こう往来検（あらた）めが厳しくなったのは... こう往来検めが厳しくなったのはの読み方
吉川英治「宮本武蔵」

「厳しく」の読みかた