...この障壁の撤せらるる其処(そこ)に直ちに我が国運の危殆(きたい)を感ずるものである...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...形勢頗る危殆(きたい)であった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...全部が危殆に頻する...
豊島与志雄 「失われた半身」
...資産の危殆も却って快いものに思われました...
豊島与志雄 「乾杯」
...生命の危殆に及ぶだろうというところでは同じであった...
久生十蘭 「玉取物語」
...財産は危殆(きたい)に瀕している...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...多くの国の人口は危殆な状態にあることになる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...『1)Sussmilch, id. table xx. p. 81.『従って年出生の年結婚に対する比率が四対一以下の場合は一国の人口は危殆な状態にある...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これが危殆に瀕するの危険を有つものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ロメーンスの説に狐が足を係蹄に捉われて危殆と見ると即刻自ら咬み切って逃ぐるは事実だとある...
南方熊楠 「十二支考」
...柏軒の立場は頗(すこぶる)危殆(きたい)に赴いた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...先生の地位は危殆(きたい)を極めてゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...アンティノオスとテオドトスとは彼らの都エペイロスがローマ人のためにいよいよ危殆に瀕したとき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...曹操の大軍に囲まれて危殆(きたい)に瀕(ひん)した折...
吉川英治 「三国志」
...今この国家の危殆(きたい)にのぞみながら...
吉川英治 「三国志」
...それは決定的に魏全体の危殆(きたい)を意味する...
吉川英治 「三国志」
...鎌倉は危殆(きたい)にひんした...
吉川英治 「私本太平記」
...全軍もまた危殆(きたい)に陥(お)ちよう...
吉川英治 「新・水滸伝」
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