...夫人の生命は今や絶対に危殆(きたい)に瀕(ひん)している...
海野十三 「奇賊は支払う」
...資産の危殆も却って快いものに思われました...
豊島与志雄 「乾杯」
...而して尤も危殆なるものを布引山となす...
長塚節 「草津行」
...銀行の経済状態までが危殆に瀕していたのである...
久生十蘭 「キャラコさん」
...国家の威令が危殆(きたい)に瀕していること...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...人口は危殆な状態にあるのだ...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...いかに危殆に瀕することであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...かくて欠乏と飢饉とがこれら工業国の富の性質の危殆にして従属的なるを教えるに至るであろうが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ロメーンスの説に狐が足を係蹄に捉われて危殆と見ると即刻自ら咬み切って逃ぐるは事実だとある...
南方熊楠 「十二支考」
...ナルベク其危殆を免れたいという生存欲で...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...柏軒の立場は頗(すこぶる)危殆(きたい)に赴いた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...先生の地位は危殆(きたい)を極めてゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...曹操の大軍に囲まれて危殆(きたい)に瀕(ひん)した折...
吉川英治 「三国志」
...漢川(かんせん)も危殆(きたい)に瀕し...
吉川英治 「三国志」
...急いで国家を危殆(きたい)へ早めて来たこともまた...
吉川英治 「三国志」
...旱天(カンテン)ノ亀裂ニ似タル危殆(キタイ)ヲ呈シ...
吉川英治 「私本太平記」
...――そして現朝廷の危殆(きたい)がまた...
吉川英治 「私本太平記」
...久原川の洲(す)で危殆(きたい)に陥ちたかたちなので――もし尊氏が...
吉川英治 「私本太平記」
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