...千人の普通の女をかちえる男はどうやら名声を博するに価(あたい)するだけだが...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...かくして貧弱なる理想と俗悪なる精神とを有するルウズヴエルトの如き人間が時代の寵児として名誉を博するに至るのである...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...入社々(そうそう)は大いに好評を博するのだが...
江戸川乱歩 「自作解説」
...彼女は誰だって自分でない他人が民衆の人気を博することには賛成しなかった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...それゆえ東京人の喝采を博するには...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...大小方円の見さかいもつかないほどに頭が悪いおかげで大胆な実験をし大胆な理論を公にしその結果として百の間違いの内に一つ二つの真を見つけ出して学界に何がしかの貢献をしまた誤って大家の名を博する事さえある...
寺田寅彦 「科学者とあたま」
...われわれがしたくてたまらないが実際はなかなか容易にできないと思うような事をやって見せれば大衆の喝采を博するのだそうである...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...同志の待遇を受ける光栄を有つだろう「世間」から喝采を博するだろうことに就いては...
戸坂潤 「社会時評」
...相当の信用を博することも出来なくはない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...猶ほ俳優が一に大向ふの喝采を博するの技術を盡すに似たるを取るべしとせば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...顧ふに是れ自由黨の黨勢を擴張するに於て多少の成功を博するに足るの一手段たりしは疑ふ可からずと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...顧ふに是れ自由党の党勢を拡張するに於て多少の成功を博するに足るの一手段たりしは疑ふ可からずと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ついには大川を凌(しの)ぐ盛名を博するに至ったのである...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...この企ては必ず喝采(かっさい)を博すると...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...白分の機知の成功で実にたやすくみんなの喝采(かっさい)を博することができたろうに...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...芭蕉の俳句といえどもその一笑を博するに過ぎざりしならん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...ついには今日の如くただ大衆の笑を博することを...
柳田国男 「年中行事覚書」
...そんなにまでしてこちらの信用を博する必要が何処に在るんだい...
夢野久作 「少女地獄」
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