...とにかく珍しもの好きの人気を博することは非常なものであったが...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...これと同じ意味においてまたわが国の剣劇の大立ち回りが大衆の喝采(かっさい)を博するのであろう...
寺田寅彦 「映画時代」
...従って上記のごときは俳壇の諸家の一粲(いっさん)を博するにも足りないものであろうが...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...投機商人の利を博することあり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...同志の待遇を受ける光栄を有つだろう「世間」から喝采を博するだろうことに就いては...
戸坂潤 「社会時評」
...猶ほ俳優が一に大向ふの喝采を博するの技術を盡すに似たるを取るべしとせば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...固より華族の代表者として内外の信用を博するに足るは言ふを俟たざるのみならず彼れは日本華族の改革者として最も力を此に致たしつゝあるは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それが成功を博すること...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...無智な世間の人氣を博することと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...第一等の人気を博するほど...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もって天下衆人の尊信を博するに足るべきや...
福沢諭吉 「読倫理教科書」
...白分の機知の成功で実にたやすくみんなの喝采(かっさい)を博することができたろうに...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...花色が黄色であるから園芸品として我日本へ輸入したら大いに喝采を博することでありましょう...
牧野富太郎 「植物記」
...非常の辛苦を要しながら存外に喝采(かっさい)を博すること能はざればその覚悟なかるべからず...
正岡子規 「俳諧大要」
...芭蕉の俳句といへどもその一笑を博するに過ぎざりしならん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...大喝采を博する者あらば...
正岡子規 「人々に答ふ」
...必ずや賞讃を博するものと思います...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...そんなにまでしてこちらの信用を博する必要が何処に在るんだい...
夢野久作 「少女地獄」
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