...實にこの南京蟲狩も亦其奮鬪の一つであるに相違ないと春三郎は考へた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...丁度南方の土人の生活など今でもそうだろうと思うけれど...
高村光太郎 「回想録」
...南至投馬國水行二十日...
陳壽 「魏志倭人傳」
...然しも一つ南さん自身を冷たくさしたような事件があった...
豊島与志雄 「霧の中」
...復在二其東南一...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...南の話をしませう……...
林芙美子 「浮雲」
...五人連れでその皿を投げて置(おい)て南の方にドン/″\逃げて行きました...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...南亜の海岸を去る一哩半から二哩半の沖合いを...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...彼が始めて味った歓びといえばユエルゴアの森を馬で乗り通して山鳩のひそみ声とみどり葉をたたく南風の和らかい眠いそよぎを聞いた時であった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「髪あかきダフウト」
...河南の韓山童乱を作(な)し...
南方熊楠 「十二支考」
...まして南の御殿の人々はくやしがった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...南蛮渡りだという重いうつわものの中を...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...霞亭南帰の時は略(ほゞ)推定することが出来るやうである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...南の方をじっと見ている...
森鴎外 「山椒大夫」
...南からでなければ稲は入って来ないし...
柳田国男 「故郷七十年」
...三今、河南の地、南陽にあって、勢い日増しに盛大な袁術(えんじゅつ)は、かつて、この地方に黄巾賊(こうきんぞく)の大乱が蜂起した折の軍司令官、袁紹(えんしょう)の弟にあたり、名門袁一族中では、最も豪放粗剛(ごうほうそごう)なので、閥族(ばつぞく)のうちでも恐れられていた...
吉川英治 「三国志」
...――つい嶺(みね)の南...
吉川英治 「私本太平記」
...南蛮学校(なんばんがっこう)一月も半ばを過ぎた...
吉川英治 「新書太閤記」
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