...さすがに飾電灯(シャンデリア)ばかりは煌々として雪白(せっぱく)の食卓布(テーブルクロス)の上一杯に...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...清潔な卓布をかけた長方形の卓子(テーブル)が据(しつら)えられて...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...BEEFEXと焼き林檎と純白の食卓布(テーブルかけ)に可笑(おか)しいほど固執していたことも...
谷譲次 「踊る地平線」
...食卓布は綺麗に片附けられた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...口からはなした朝日の吸口を緑色羅紗(ラシャ)の卓布に近づけて口から流れ出る真白い煙をしばらくたらしていると...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...それがどんな花であっても純白の卓布と渋色のパネルによくうつって美しかった...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...卓布がいやにだだ白く...
豊島与志雄 「奇怪な話」
...真白な卓布に覆われていた...
豊島与志雄 「塩花」
...卓布の上を指先でたたいていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...卓布の上に輝いた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...突然わたしが此の油画を思い起したのは木の葉を縫う夏の日光の真白き卓布の面に落ちかかる色彩の妙味の為めではない...
永井荷風 「砂糖」
...模様の織り出された厚い糊(のり)の硬(こわ)い卓布(テーブルクロース)が美しくかつ清らかに電燈の光を射返(いかえ)していた...
夏目漱石 「こころ」
...卓布にもMという花文字が浮織になっていた...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...いきなりその卓子から卓布を剥ぎ取つた――と...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...大使の指先が食卓布のうえで絶えず震えている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...卓布は清潔であり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...手近の花瓶と卓布から一つかみの花を取って...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...次にめいめいの劇に移り代ってゆく放縦な姿態で白い卓布に並ぶのであった...
横光利一 「旅愁」
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