...四月十日に、「体の工合が寒心すべき状態にあるのは夫ばかりでなく、実は私も同様である」と書いているのは、深い魂胆があってのことで、ありようは、私は病気でも何でもなかった...
谷崎潤一郎 「鍵」
...わたしに意見のありようはない...
豊島与志雄 「自由人」
...滑稽なものには気品のありようはない...
豊島与志雄 「二つの途」
...とうてい女っ気(け)のありようはずはなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ありようはずはない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女のひとのよさよりもわるさを助長しているのがこれまでのありようであった...
宮本百合子 「新しい船出」
...「ベルツの日記」(岩波)「日本その日その日」(冨山房)は明治開化期の日本の文化のありようと...
宮本百合子 「科学の常識のため」
...私と家族との間にある心持の実際のありようと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ああ勿論それはかの哲学ノートほどのものでありようはなくてもね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どうでもいいやというところからのサボなんかありようないのですものね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...紛糾の間から現実の真のありようを示そうとする努力というものが偉大な仕事の無私な源泉となっているか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...非常に突入った内部的なありようがとりあげられるようになった細かい動機について考えて見ると...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...人間の成長の現実のありようは何と其々その人々...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...文化のありように準じて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...女の作家というものが現れているそのことのありようにも関連していろいろ考えさせ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その事に異論をとなえる気がありよう筈がありません...
三好十郎 「恐怖の季節」
...と云やあ立派そうですが、ありようは、こつちが時代おくれになつてしまつたんですよ...
三好十郎 「肌の匂い」
...ありようは特別の奇跡でなかった...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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