...そは卑怯なり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...どうも卑怯なような気がしたので...
海野十三 「深夜の市長」
...55トロイア人は卑怯なり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...父者人に対して卑怯なる虚言の罪を謝し...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それは卑怯なことではないかね!』おそらく諸君は蔑(さげす)むように頭を振りながら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...「卑怯なっ、何故立たぬ」百城は、大人気なく、女一人ぐらいを対手に、立ちたくなかったが、七瀬は、立ちもしない百城に、女と侮られていることを感じると、だんだん憎しみを深くしながら(娘を欺し、自分を欺して――顔に似ぬ、図々しい――)と――そう感じて来ると、気が苛立って来た...
直木三十五 「南国太平記」
...世の中に都合ほど卑怯(ひきょう)なものはない」「するとアレキサンダーは大変な卑怯な男になる訳だ」「アレキサンダーなんか...
夏目漱石 「虞美人草」
...卑怯な事かも知れませんけれども...
林芙美子 「あひびき」
...卑怯な敵艦『オーガスタ』と『ヒューストン』は...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...非常に卑怯な行為があったように言われて...
牧逸馬 「運命のSOS」
...『大英類典(エンサイクロペジア・ブリタニカ)』第十一版獅の条を見ると近来獅の性実は卑怯なる由言う人多しとあって...
南方熊楠 「十二支考」
...一人として弱音を吐いたり・助命を乞うたり・敵にうしろを見せたり・敵の打ちおろす太刀先を避けようと卑怯な振舞をしたり・する者を見ず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その裡面に卑怯な真相が横たわっていることは...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...彼奴(あいつ)がソレ位の卑怯な事をしかねん奴ちう事は誰でも知っとる...
夢野久作 「斜坑」
...卑怯な奴だ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...あっしにいわせれば、侍ってやつが、何かというとすぐ自害して、それで立派に言い訳が立ったと思っているのぐれえ、卑怯な、ばからしいことはないと思う」痛烈です、雄弁です...
吉川英治 「江戸三国志」
...その至難をさけて易き死をえらぼうとしたのは、いかにも、卑怯な逃避です...
吉川英治 「江戸三国志」
...それと見るや、敵将の華雄は、飛ぶが如く馬を打って、「孫堅、卑怯なり、返せっ」と呼ばわった...
吉川英治 「三国志」
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