...彼の発言が卑俗だった...
...卑俗な言葉を使わないでください...
...彼女は卑俗なジョークが嫌いだ...
...卑俗な思考を持つ人は信頼できない...
...卑俗な表現は社会的に非常識だ...
...卑俗(ひぞく)な腹でいて議論に高尚がる...
伊藤左千夫 「廃める」
...あたまの上には、無學、無趣味、無作法、卑俗で、話と云へば、賤業婦の噂ばかりの憲兵連がゐるのを思ひ出した...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...おれの言葉を卑俗とか生野暮とかといやしめるにちがひない...
太宰治 「陰火」
...下町ッ児であるが故(ゆえ)に土地の空気が鼻に附いて卑俗な感じがする訳でもある...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...卑俗な財政困難ということが彼の公私両方の財政に這い込んでいるのに...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...極めて卑俗な迷信がそれだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...卑俗な面の移植でさえも局限されている...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...痒さは卑俗であり...
豊島与志雄 「文学以前」
...旧劇は元(もと)より卑俗の見世物(みせもの)たりといへども...
永井荷風 「江戸芸術論」
...卑俗の商人が売捌(うりさば)く非美術的の意匠を以て...
永井荷風 「妾宅」
...彼等に比較すれば甚だ卑俗に...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...かゝる下町には雜然たる卑俗の中に...
永井荷風 「佛蘭西人の觀たる鴎外先生」
...片側で卑俗と解釈しなければならないものを...
夏目漱石 「明暗」
...「君こそ卑俗な常識的な意識に囚はれてゐる...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...言文一致を卑俗だと見てゐた理由が改めて考へられる...
水野葉舟 「言文一致」
...どんな卑俗な若者でも...
宮本百合子 「「結婚の生態」」
...卑俗な学問性に反撥して...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...余程卑俗にして繰り返しているのも同じ事だ...
森鴎外 「かのように」
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