...彼の発言が卑俗だった...
...卑俗な言葉を使わないでください...
...彼女は卑俗なジョークが嫌いだ...
...卑俗な思考を持つ人は信頼できない...
...卑俗な表現は社会的に非常識だ...
...低調卑俗なスリルを取り扱ったものだけを指しているとみるのが穏当かと感じられる)ことに探偵小説ではスリルのない作品なんて絶無といってもさしつかえないと思う...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...裏面には卑俗な意味を表しています...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...如何にもさつぱりして少しの嫌味もなく卑俗の感じもしなかつた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...科学上の研究成果もジャーナリズムの手によると忽ち卑俗化されて了うという...
戸坂潤 「思想としての文学」
...一つの文化的卑俗常識(デマゴギー)となりそれが何か道徳的な勿体をつけられるようになるに相違ない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それがただの卑俗化に終るか...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...卑俗の排除、偏見慣習の否定、日常性との闘争、不安懐疑の奥底の探求、そうした事柄はみな、右の事情から来る...
豊島与志雄 「明日」
...彼女の有する卑俗な点はすべて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一晩だけの卑俗な寝床に残してくるという...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あるいはあらわれていても浅薄で、狭小で、卑俗で、毫(ごう)も人生に触れておらんからであります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...卑俗な言いかただが...
長谷川時雨 「九条武子」
...この監房の中にいたのは古市加十なんていう卑俗な人物ではない...
久生十蘭 「魔都」
...」「この頃の君の仕事は俺の鶴の仕事ほど君にとつては煩雑なわけなの? え、樽野?」「貴様と同じやうに俺は現実のことには面白味が持(もて)ないんだ、あゝツ!」「落ついて呉れ、樽野、一途に興奮しないでくれ、俺は何だか悲しくなつて来たよ、わけが解らない! 君が非常識であることも知つてゐる、忘れつぽい男であることも……」「常識はあるよ、貴様位ゐになら――そんなものが何も彼も面白くなくて面倒で……」「それは俺だつて、だから俺は……」「馬鹿気て煩雑なこと、卑俗な生活、興味のないこと、それだつて頭が悪いから細かには覚えてはゐない……そいつを空想を交へずに何とか思ひ出しては書き綴つてゐる...
牧野信一 「鶴がゐた家」
... 折つて後もらふ声あり垣の梅沾徳(せんとく)といふ句は意匠卑俗にして取るに足らずといへども...
正岡子規 「俳諧大要」
...卑俗なる趣味をもつて俗人に解せしめるやうに作られたのである...
正岡子規 「病牀六尺」
...卑俗なものに対して激し易く...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...講談という卑俗浅薄の読物類が多いのである...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...卑俗な羞らいの感情などからは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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