...彼の発言が卑俗だった...
...卑俗な言葉を使わないでください...
...彼女は卑俗なジョークが嫌いだ...
...卑俗な思考を持つ人は信頼できない...
...卑俗な表現は社会的に非常識だ...
...卑俗(ひぞく)な欲望にあせって自我(じが)に執着(しゅうちゃく)するのが馬鹿らしくなってくるよ...
伊藤左千夫 「廃める」
...一点の卑俗なところもなく...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...今日わが国一般に行なわれているきわめて卑俗な言語や...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...何か外面的で卑俗なものとしか考えられない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...まして又卑俗化のことでもない...
戸坂潤 「科学論」
...ジャーナリズムの住む世界は日常的・社会的・外部的時に又卑俗的である...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...ああまで世間的な卑俗性に訴えることは出来なかっただろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...人間の精神を石か水のような物体と考える思想だと思っている卑俗な常識とあまり相距るものではない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...動機の卑俗さは何ら行動の勇壮さを減殺しはしなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...晦澁卑俗なるの故を以て斥けられざれば幸なり...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...卑俗な心の人たちだけの話である...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...その周囲に稚(わか)い松だの躑躅(つつじ)だのを普通の約束通り配置した景色は平凡というよりむしろ卑俗であった...
夏目漱石 「明暗」
...音楽はこれでよいのかという声はすでに久しく、トルストイの芸術論におけるベートーベン、ワグネルをも否定して、音楽をほとんど民謡とマーチに限るような厳酷な批判から、その商業化、機械化、卑俗化、あるいは過度の専門化による人間性からの逸脱を憂うる声は絶えない...
信時潔 「望ましい音楽」
...かつ卑俗に堕さない精神のロマネスクとを品性に支持していたためである...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...何ぶりなどと詠ずる者多くは卑俗厭(いと)ふべし...
正岡子規 「俳人蕪村」
...国字の改良問題運動の中には卑俗なものその他がどっさり混りこんでいるのは実際ですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...野心さえもない卑俗さなど何と下らないでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...みな卑俗なものにしてしまう癖がある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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