...それから蓋の上に卍(まんじ)を書き...
芥川龍之介 「古千屋」
...崔之庚は紅卍字教の道院にありまして...
豊島与志雄 「碑文」
...*済南には紅卍字会の母院がある...
豊島与志雄 「北支点描」
...卍(まんじ)を描(えが)いて花火のごとく地に近く廻転した...
夏目漱石 「虞美人草」
...嵐は卍(まんじ)に吹きすさむ...
夏目漱石 「二百十日」
...噴火孔(ふんかこう)から吹き出す幾万斛(いくまんごく)の煙りは卍のなかに万遍(まんべん)なく捲(ま)き込まれて...
夏目漱石 「二百十日」
...新高より二一六米高いその俊峰を卍(まんじ)巴の雪花の中に見失い...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...部屋の壁に卍を描きちらしてこれは幸運の表象だなどと口走り...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...(Aは友Bは私)A「潤一郎の卍といふのを読んでゐる?」B「面白さうだ...
牧野信一 「会話一片」
...手綱をよく握りてすなわち不動の縛の縄観(かん)じて馬の額に取鞆(?)で卍字を書く...
南方熊楠 「十二支考」
...公共建物のすべての屋根に気味わるい卍(マンジ)の旗がひるがえることになった...
宮本百合子 「明日の知性」
...腕に卍の徽章をまいて...
宮本百合子 「仮装の妙味」
...白と黒の卍(まんじ)のなかに...
吉川英治 「新書太閤記」
...頭(かしら)には黒紗(くろしゃ)の卍頭巾(まんじずきん)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...卍丸(まんじまる)も...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...卍(まんじ)丸は明日の暁(あかつき)に纜綱(ともづな)を解きまする...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...なぜ早く姿を見せぬ?」「卍(まんじ)丸御用意のため...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...桐のかげ紋と卍(まんじ)の紋...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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