...卍巴と乱れ狂つて冷たい窓硝子を打つ...
石川啄木 「雪中行」
...卍巴(まんじともえ)を...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...「この煙とも霧とも靄(もや)とも分らない卍巴(まんじともえ)の中に...
泉鏡花 「薄紅梅」
...寒詣(かんまい)りらしい白衣(びゃくえ)の一面に卍(まんじ)を書いた行者らしい男が...
田中貢太郎 「天井裏の妖婆」
...紅卍字教母院の道院にこもって...
豊島与志雄 「碑文」
...卍(まんじ)地獄「こちら様に――百城様...
直木三十五 「南国太平記」
...お浜の頭の中で卍(まんじ)となり巴(ともえ)となって入り乱れておりますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...(Aは友Bは私)A「潤一郎の卍といふのを読んでゐる?」B「面白さうだ...
牧野信一 「会話一片」
...谷崎潤一郎氏の中篇小説「愛すればこそ」「卍(まんじ)」も非常の歓迎を受けた...
山本実彦 「十五年」
...卍(まんじ)頭巾の男はもう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...卍(まんじ)にもつれた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...黒紗(くろしゃ)の卍頭巾(まんじずきん)には...
吉川英治 「新・水滸伝」
...五日のうちに太守の御帰国卍(まんじ)丸の船出! どうにでも隠す工夫をしてそなたを連れてゆく所存...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...卍(まんじ)丸は明日の暁(あかつき)に纜綱(ともづな)を解きまする...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...卍(まんじ)丸でお国表へお引揚げなさる由...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...安治川を出る筈の卍(まんじ)丸も...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...桐のかげ紋と卍(まんじ)の紋...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...卍くずしの勾欄はこの建築の特異な印象の原因であるが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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