...冬の閑な間、慰み半分に、池沼の掻掘りをやる者も、大川に続いてるか、続いてないかを見て、さうしてやるです...
石井研堂 「元日の釣」
...渠は今、遊び半分に、自分の本籍地たる村落(札幌郊外)の合併問題に奔走してゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...もうこなひだから色んな柄を図案して慰み半分に縫つてお出でになるのであつた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...硯だけは半分に割つては何(ど)うする事も出来なかつた...
薄田泣菫 「硯と殿様」
...「大坂(ダイハン)は秋ちゃんと仲が良いのう」とひやかし半分に...
田中英光 「オリンポスの果実」
...実際まだその時分には三人ながらいくらか面白半分にきゃッきゃッと云っていた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...面白半分に事実を誇張しているのではないと云うことを...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...顔の下半分に布を巻いて――」「結構...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...」笹村は揶揄(からかい)半分に言った...
徳田秋声 「黴」
...自分も自慢半分に盛んに描いたのはやはり武者絵が多かった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...又運動半分に踊(おどり)の稽古もさせて老余唯一の楽みにして居ます...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...夕飯が半分にも足らないかも知れない!』彼等はみんなで家の中へはいって行きました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...一同は面白半分にぱく/\と口を開閉させる大口を月の方へ向けて...
牧野信一 「武者窓日記」
...もし人々が直ちにその消費を従前の半分に減らす気になるならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...笑談(じょうだん)半分には話されないとでも思うらしく見えた...
ハンス・ランド Hans Land 森鴎外訳 「冬の王」
...実際にさがるものは約その半分にすぎない...
山本周五郎 「日本婦道記」
...全軍の半分にも足らなかったのである...
吉川英治 「三国志」
...面白半分に何処かへ引っ張って行った...
吉川英治 「新書太閤記」
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