...けれども売り価は新らしい本でも買い価の半ば以上になったことはなかった...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...廿代の半ば以上を獄中にゐて...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...もはや半ば以上消化され...
海野十三 「恐しき通夜」
...橋の半ば以上のところまで...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...瀑は半ば以上を新緑の上に見せて...
田中貢太郎 「蛇怨」
...十一月もすでに半ば以上を過ぎても...
徳田秋声 「仮装人物」
...半ば以上裁判の専門語に浸りきっていたが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その半ば以上は食べられます」「二千種類...
中里介山 「大菩薩峠」
...又半ば以上水中に沈んだフイレーの神祠であつた...
濱田耕作 「埃及雜記」
...半ば以上切り取られることになった...
平林初之輔 「二人の盲人」
...もし労働階級が現在その受取分の半ば以上を租税に支払うとすれば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...労働の貨幣価格は英蘭(イングランド)の半ば以上を多く出でない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...女はその生涯の半ば以上...
柳田国男 「木綿以前の事」
...半ば以上も遊戯化しているから...
柳田国男 「雪国の春」
...此等の山影も今日は半ば以上雲に包まれて見えない...
吉江喬松 「山岳美觀」
...――それはその責任の半ば以上を...
吉川英治 「新書太閤記」
...山の半ば以上を仰いでいふのと違つてゐるのを私は感じた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...其處には既(も)う私の見るを厭つた大爭鬪が石段の半ば以上に亙つて開かれてゐた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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