...よくよくのことだと思え!」いうことば半ばにして海野はまた感謝状を取直し...
泉鏡花 「海城発電」
...療養まだ半ばにして...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...あまりの怪奇さに異変半ばにして目を廻してしまったことだろう...
海野十三 「地球盗難」
...話を半ばにして倒れるのを見たり...
大杉栄 「獄中消息」
...業半ばにして倒れるものが多いのであります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...その嵐よりいやあれにその塵よりも乱れたる恋のかばねを暁の歌を半ばにして...
田山花袋 「蒲団」
...妻子には済むまい――自己の豪興半ばにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...筆を半ばにして、お雪ちゃんはその活きた地図に線を引いていたが、昨日までもやっていた屋形船のところに至って、はっ! と胸が早鐘をつくように鳴り出したのは、それと多くも隔たらないところの、川原の中の蘆葦茅草(ろいぼうそう)の中から、今しも盛んに火が燃え出したところです...
中里介山 「大菩薩峠」
...説教半ばにしてこの聖僧が突然饑(う)えに駆られて...
中島敦 「悟浄出世」
...会半ばにして裁判所長(チーフ・ジャスティス)ツェダルクランツ現る...
中島敦 「光と風と夢」
...私だってもそれは人生半ばにして夫に死別し...
堀辰雄 「菜穂子」
...人生半ばにして漸(ようや)く身に覚えたのだった...
堀辰雄 「菜穂子」
...私だってもそれは人生半ばにして夫に死別し...
堀辰雄 「楡の家」
...断腸の思ひに堪えられず演半ばにして余は思はずも眼を閉ぢたりき...
牧野信一 「淡雪」
...「われ三十路半ばにして道に踏み迷う...
横光利一 「旅愁」
...すると――宴半ばにして...
吉川英治 「三国志」
...丞相のお心は我らにはとんと合点がまいらぬ」不満と嘲笑を半ばにして云い合った...
吉川英治 「三国志」
...罪亡(つみほろ)ぼしにならアなあ」遊び事を半ばにして...
吉川英治 「宮本武蔵」
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