...草木花卉(かき)...
高浜虚子 「俳句への道」
...四季の花卉が四隅に小さく輪廓を取って書いてあった...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...三 熱帯魚(その一)百貨店の花卉部(かきぶ)に熱帯魚を養ったガラス張りの水槽(すいそう)が並んでいる...
寺田寅彦 「試験管」
...西洋でも花瓶(かびん)に花卉(かき)を盛りバルコンにゼラニウムを並べ食堂に常緑樹を置くが...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...わが国百工の興隆するあたかも霜雪に圧せられたる草卉(そうき)が春風に逢うて俄然(がぜん)としてその芽を発するがごとく...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...○余花卉(かき)を愛する事人に超えたり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...もし花卉(くわき)を愛する人のたま/\わが廃宅に訪来(とひきた)ることあらんか...
永井荷風 「来青花」
...いずれも単純な花卉(かき)の写生に過ぎなかったが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...シェイクスピアの作品に現れた花卉樹木の類を集めた庭園で...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...カルフォルニアで香水原料の花卉(かき)栽培に従事し...
久生十蘭 「キャラコさん」
...而(しかして)山みな草卉にして木なし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...老人が園卉種子(ゑんきしゆし)の授受を記するとは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...花卉(かき)として東京でいつ頃から弄(もてあそ)ばれているか知らない...
森鴎外 「サフラン」
...野に生(お)ふる花卉(くわき)の麗(うるは)しさ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...珍奇な花卉(かき)が多かった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...着彩――人物や山水や花卉(かき)...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ぼくは、銀座の花卉店に、鉢植ゑ牡丹が出はじめると、亡友鈴木文史朗の武勇傳など思ひ出す...
吉川英治 「折々の記」
...はからずも横浜植木会社と看板のある埃ッぽい花卉店のウインドを見かけた事があった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索