...その著るしきは先年の展覧会に出品された広野健司氏所蔵の花卉(かき)の図の如き...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...西洋でも花瓶(かびん)に花卉(かき)を盛りバルコンにゼラニウムを並べ食堂に常緑樹を置くが...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...庭園の作り方でも一方では幾何学的の設計図によって草木花卉(そうもくかき)を配列するのに...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...花卉(かき)の類もたくさんあった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...正枝は花卉や野菜などを慰みに栽培していた...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...その他の花卉(かき)は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...○余花卉(かき)を愛する事人に超えたり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...もし花卉(くわき)を愛する人のたま/\わが廃宅に訪来(とひきた)ることあらんか...
永井荷風 「来青花」
...いずれも単純な花卉(かき)の写生に過ぎなかったが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...シェイクスピアの作品に現れた花卉樹木の類を集めた庭園で...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...花卉などにはなみなみならぬ深い趣味をもつてゐたのであらう...
堀辰雄 「我思古人」
...碧眼(へきがん)の美女が花卉(かき)栽培者と無関係だったなら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...樹木并巨竹を産し花卉草菜繁茂し...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...草卉之身何ぞ是を在上の君に説(とく)事(こと)を得ん...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...而(しかして)山みな草卉にして木なし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...珍奇な花卉(かき)が多かった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...着彩――人物や山水や花卉(かき)...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...花卉(かき)盆栽のほかに虎熊などの動物を加えて開業ちょうど一周年...
山本笑月 「明治世相百話」
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