...ただちに弘前高岡に城池の区劃をはじめて...
太宰治 「津軽」
...フリート街の南にある一区劃...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...小区劃にくぎられた段段田が...
外村繁 「澪標」
...東京府が今日の如く十五区六郡に区劃されたのは...
永井荷風 「日和下駄」
...紅雨は門と玉垣によって作られた二段三段の区劃を眺めてメエテルリンクやレニエエなどが宮殿の数ある柱や扉によって用いたような象徴芸術の真髄を会得(えとく)したようにも感じた...
永井荷風 「霊廟」
...そののちの復興区劃整理には...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...ロ」の三字が一区劃に一字づつ書いてあるのは新奇の意匠に違ひない...
正岡子規 「墨汁一滴」
...テームス川の堤防に沿って一区劃(かく)をなしている忘れられたようなデンビ町に彼の下宿がある...
松本泰 「緑衣の女」
...標榜し区劃しようとする働きである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...形式、姿態、区劃、具象への憧憬が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...人の考えをもって区劃した若干の面積に対して与えられた地名である...
柳田國男 「地名の研究」
...がとにかく荘園の時代からこれを良いほどの大きさに分けてあたかも今の大字内の字に当る区劃があった...
柳田國男 「地名の研究」
...ずっと以前一区劃の屋敷地を何々垣内と名づけたのと...
柳田國男 「地名の研究」
...その他の諸国にも注意して見ると同じ痕跡はあって依然として小区劃の地名に多く用いられ...
柳田國男 「地名の研究」
...「界」の字を用いたのは区劃の思想が幽(かす)かに伝わっていたためであろう...
柳田國男 「地名の研究」
...ちょうど家の内の炉のある区劃をナカヰまたはジャウヰと謂い...
柳田国男 「木綿以前の事」
...参木は思わぬ危険区劃に侵入している自分に気がついた...
横光利一 「上海」
...今まで続いた密林と截然たる区劃を置いて其処には全部白々とした枯木の林立があった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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