...馬琴としては区々世評の如きは褒貶(ほうへん)共に超越して顧みないでも...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...区々たる反証の供述...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...近世の神話学の勃興以来、日尚浅くして、神話学の学説に関する学者の意見、区々として、未だ一定すること能わず...
高木敏雄 「比較神話学」
...同じく科学者と称する人々の中でも各自の専門に応じて地震というものの対象がかくのごとく区々(まちまち)である...
寺田寅彦 「地震雑感」
...いわんや区々たる世間の手続きをや...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...その区々たる手続き儀式が企望と現実の間に越ゆべからざる障壁として立てるを覚えざるあたわざりき...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...其眼中復た区々の小是非小問題なきものゝ如し然り唯だ百姓議論...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その評議区々にて...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...しかしそれは区々たることですよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...毀誉の区々(まち/\)であつたのは怪むに足らない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...いかに方向が区々(まちまち)であるか...
柳宗悦 「工藝の道」
...甚だしく区々になっていて...
柳田国男 「海上の道」
...しかし日本は地方の事情は区々(まちまち)で...
柳田国男 「木綿以前の事」
...階級が区々(まちまち)で...
吉川英治 「脚」
...なんで区々たる他人の領に奔命し...
吉川英治 「三国志」
...などと私語(しご)区々(まちまち)であったが...
吉川英治 「三国志」
...異論区々(まちまち)にもつれやすかった十人衆制度も...
吉川英治 「新書太閤記」
...遠く一ノ谷の断崖の上に出たという説など区々ですがね...
吉川英治 「随筆 新平家」
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