...一本の木の枯れることは極めて区々たる問題に過ぎない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...芸術的価値において卑しかるべき区々たる小銅像の建設にあるのではないか...
芥川龍之介 「松江印象記」
...『あいびき』の訳文の価値は人に由(よっ)て区々の議論があろうが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...彼等悪徒ハ区々たる銅臭のために其良心を汚涜せられ同郷の友を殺して私利を貪るに汲々たり...
田中正造 「非常歎願書」
...年齢(ねんれい)区々(くく)...
谷譲次 「字で書いた漫画」
...これに対する世評も区々で...
寺田寅彦 「災難雑考」
...区々一身上の誹毀何ぞ意に挟むに足らんやと侯の磊落なる洵に斯くの如し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...区々たる門鑑に依りて之れを防遏せむとするは寧ろ或は徒労に属するなきを得むや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...思い切って区々(まちまち)であったところから...
中里介山 「大菩薩峠」
...区々たる利害のごとき...
中島敦 「弟子」
...又た洋画家の連中は洋画カブレのしたものだとて評言区々...
菱田春草 「画界漫言」
...区々たる政府の政(まつりごと)に熱中奔走して...
福沢諭吉 「学者安心論」
...一世の名誉に区々たる者の如きは終(つい)にこの期に入るを許さざるなり...
正岡子規 「俳諧大要」
...答案は区々(まち/\)であつた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...衣服も髪かたちも区々(まちまち)であったが...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...なんで区々たる他人の領に奔命し...
吉川英治 「三国志」
...藩論区々(まちまち)にわかれ...
吉川英治 「三国志」
...異論区々(まちまち)にもつれやすかった十人衆制度も...
吉川英治 「新書太閤記」
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