...芸術的価値において卑しかるべき区々たる小銅像の建設にあるのではないか...
芥川龍之介 「松江印象記」
...その重量の前には区々たる演技指導の巧拙などはけし飛んでしまうことさえある...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...且文芸上の作品の価値は区々の秤尺に由て討議し...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...人数も発信局も区々で...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...区々たることについては間違うものです...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...その距離の莫大なのみならずまたその引力の方向が区々であるために総和は幾何学的の和である...
寺田寅彦 「方則について」
...区々の意見を陳述せんと欲するゆえんなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...区々たる姓名にして...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...区々たる利害のごとき...
中島敦 「弟子」
...区々たる一身を潔うせんとして大倫を紊(みだ)るのは...
中島敦 「弟子」
...黄金は土芥(どかい)か宝珠(ほうじゅ)かいろいろ経済的救済法あるいは社会改良法など区々(まちまち)に行われているが...
新渡戸稲造 「自警録」
...古来区々一定せざる諸藩の旧法および各地方の慣習を統一するの必要などに促されたためではあるが...
穂積陳重 「法窓夜話」
...この点については専門家の意見が区々に別れて...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...報道が区々(まちまち)でよく分りませんが...
柳宗悦 「沖縄の思い出」
...甚だしく区々になっていて...
柳田国男 「海上の道」
...評議区々(まちまち)のうちに...
吉川英治 「上杉謙信」
...なんで区々たる他人の領に奔命し...
吉川英治 「三国志」
...区々たる兵数の問題でなく...
吉川英治 「三国志」
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