...芸術的価値において卑しかるべき区々たる小銅像の建設にあるのではないか...
芥川龍之介 「松江印象記」
...人数も発信局も区々で...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...けだしこんな区々たる殺人事件くらいの比ではないであろうと...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...評定区々(まちまち)な我々の肩を叩いて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...これに対する世評も区々で...
寺田寅彦 「災難雑考」
...区々の意見を陳述せんと欲するゆえんなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...いわんや区々たる世間の手続きをや...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...中には現地ですら諸説区々で...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...区々たる研究などよりも...
中谷宇吉郎 「線香の火」
...こんな区々たる事は苦に病むだけが損だ損だと思いながら...
二葉亭四迷 「浮雲」
...「元和十二年二月二十日絶筆於西明寺焉」等記載区々になつてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...報道が区々(まちまち)でよく分りませんが...
柳宗悦 「沖縄の思い出」
...しかし日本は地方の事情は区々(まちまち)で...
柳田国男 「木綿以前の事」
...衣服も髪かたちも区々(まちまち)であったが...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...なんで区々たる窮策を告げて...
吉川英治 「三国志」
...諸論区々(まちまち)にわかれた...
吉川英治 「三国志」
...などと私語(しご)区々(まちまち)であったが...
吉川英治 「三国志」
...丞相(じょうしょう)孔明が布(し)いた徳はまだ民の中に残っています」衆論は区々(まちまち)である...
吉川英治 「三国志」
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