...且文芸上の作品の価値は区々の秤尺に由て討議し...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...絵里子の科学的天才を区々たる家庭的の仕事――コーヒーをいれたり...
海野十三 「宇宙女囚第一号」
...区々にして一致せずと雖も...
高木敏雄 「比較神話学」
...然れども平生(へいぜい)の友義のため、区々一言を発す...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...毎戸区々では大蔵省の計算上都合が悪いというので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...こうなる上は区々(くく)たる浮世の事に乱されずに...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...かくの如く「スタチスチックス」に対する訳字が従来区々であったので...
穂積陳重 「法窓夜話」
...最初倫敦と紐育に達した報知は区々(まちまち)で...
牧逸馬 「運命のSOS」
...この点については専門家の意見が区々に別れて...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...「元和十二年二月二十日絶筆於西明寺焉」等記載区々になつてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...区々在樊籠...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...しかし諸書の記載が区々(まちまち)になっていて...
森鴎外 「渋江抽斎」
...日の算(かぞ)えかたは島ごとに区々で...
柳田国男 「海上の道」
...つい最近まで実は各地区々であった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...ただ人間が彼等の存在に注意し始めた機会が区々(まちまち)であって...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...乾坤(けんこん)の美は区々たる理論の包轄し得べき者に非るを...
山路愛山 「詩人論」
...区々(まちまち)な意見の出ようはずはない...
吉川英治 「新書太閤記」
...また物語本の記載もはなはだ区々である...
吉川英治 「随筆 新平家」
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