...長靴や短靴(中には我々のに匹敵するものもあった)...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...これに匹敵する大発見はかつてない...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...他の音階に匹敵するやうになる如く努力しなければならぬのである...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...大学にもわれに匹敵する男がある...
太宰治 「逆行」
...酒も灘酒(なだ)に匹敵するやうなのが出来た...
田山花袋 「朝」
...あれに匹敵するやうなものは...
田山録弥 「行つて見たいところ」
...有名な運動家でベースボールなどにかけては級(クラス)の中でかれに匹敵するものはなかった...
田山花袋 「田舎教師」
...三つの問いに匹敵するようなものを考え出すことがはたしてできるかどうか...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...清教徒たりしフランソア・ミレーに匹敵するほど...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...嘗てはその滞貨が世界の都市中でニューヨークに匹敵すると言われた上海も...
豊島与志雄 「秦の出発」
...百姓の生活の全部に匹敵するのである...
中里介山 「大菩薩峠」
...アフリカの沙漠地帯に匹敵するという意外な事実がある...
久生十蘭 「南極記」
...個性を考へるといふことは丁とか戊とかに匹敵する悪業のやうに狎らされてゐたので「君の意見はそれはそれとして一廉であり……」とか「意志の自由に於いて……」とか「誰が誰を掣肘出来るものか……」などといふ言葉が悉く絶大なる美しい響きを持つて感ぜられた...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...蕪村が芭蕉に匹敵する所の果して何処(いずく)にあるかを弁ぜんと欲す...
正岡子規 「俳人蕪村」
...房雄はトルストイの作品に匹敵するとほめました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...風采(ふうさい)も地位もそれはこれに匹敵する価値のない人であることはむろんであったし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...樫村病院は佐々木東洋の杏雲堂病院にも匹敵するものであった...
柳田国男 「故郷七十年」
...――矢代はローマ帝国がキリスト教に示した大迫害と匹敵する...
横光利一 「旅愁」
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