...爛々(らんらん)と眼を光らせた虎が一匹...
芥川龍之介 「杜子春」
...其の突き出した方の端を一匹の蟻が捉へると同時に他の蟻共は地面についてゐる方の端を持ち上げる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...その千匹がそれ/″\十匹づつ産むとみんなで一万匹になる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...三匹の小さい金魚が這入つた硝子の壜(びん)が...
鈴木三重吉 「桑の実」
...六匹のおおかみが牛の群れへおそいかかってきました...
アーネスト・トムソン・シートン 薄田斬雲訳 「動物物語 狼の王ロボ」
...彌吾吉は馬匹の群を一見して馬匹中に異動あり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...良い匹(つれあい)をお求めになるがよいでしょう...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿霞」
...とうてい慢心和尚に匹敵するものではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...肌着の縫目から虱を一匹探し出して...
中島敦 「名人傳」
...鼠一匹はいだせるものじゃありません」そう言っているところへ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...二匹は生れついた色がきらひで...
村山籌子 「お猫さん」
...停車場の大きい時計の針が二匹の蟲のやうに匍つてゐた...
堀辰雄 「顏」
...どの女にも匹敵しなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...兔(うさぎ)を一匹需(もと)めて...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...「イマズをまいたら一どきに八十匹ばし出た」花曇りの期節が終ると...
宮本百合子 「刻々」
...あの三匹目の仲間には...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...泣きながら一匹ずつ海に入ってしまうという話であった...
柳田国男 「海上の道」
...一匹でも逃げ隠れなどすると...
吉川英治 「新・水滸伝」
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