...七八匹の犬が赤や黒や白いのが一つ隅つこにかたまつてサラ/\サラ/\と毛の音を默つてふるはして居た...
千家元麿 「自分は見た」
...台は二匹の海蛇を象(かたど)った...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...ズガニを三匹とった正は...
壺井栄 「二十四の瞳」
...二匹が精一杯だそうだった...
豊島与志雄 「金魚」
...一匹の雀(すずめ)が...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...大きな女郎蜘蛛を五六匹捕えてきた...
豊島与志雄 「蜘蛛」
...泰山鳴動(たいざんめいどう)もせずに鼠一匹...
中里介山 「大菩薩峠」
...有望さに於いても殆ど藤次郎と匹敵した...
浜尾四郎 「夢の殺人」
...一匹のほうがいらいらとおちつかぬように見えたからである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...古狐が一匹死んでいたとの事であった...
水野葉舟 「月夜峠」
...二匹が掛合に囀っているのかとも思った...
宮城道雄 「春雨」
......
三好達治 「間花集」
...只「地震鯰」が一匹控えているだけという証拠になりはしまいか...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...少女よりも心持ち大きいかと思われる棕梠(しゅろ)の毛製の熊が一匹...
夢野久作 「白菊」
...才は匹夫(ひっぷ)...
吉川英治 「三国志」
...なんで汝のような田舎出の匹夫など知るものか」ここに両雄の凄まじい決戦が行われだした...
吉川英治 「三国志」
...蚤(のみ)一匹に関(かか)ずらって...
吉川英治 「新・水滸伝」
...わたしはほかに一匹の犬を連れていた...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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