...柴長官は先ず安民公署という分署を東西北八胡同と西四牌楼北報子胡同の二個所に設け...
石原莞爾 「戦争史大観」
...風采(ふうさい)極(きは)めて北八(きたはち)に似(に)たり...
泉鏡太郎 「熱海の春」
...田紳的(でんしんてき)にて北八(きたはち)大不平(だいふへい)...
泉鏡太郎 「熱海の春」
...然も嬉しい事には、談話に續けて、續膝栗毛善光寺道中に、落合峠のくらやみに、例の彌次郎兵衞、北八が、つれの獵夫の舌を縮めた天狗の話を、何だ鼻高、さあ出て見ろ、其の鼻を引いで小鳥の餌を磨つてやらう、といふを待たず、獵夫の落した火繩忽ち大木の梢に飛上り、たつた今まで吸殼ほどの火だつたのが、またゝくうちに松明の大さとなつて、枝も木の葉もざわ/\と鳴つて燃上つたので、頭も足も獵師もろとも一縮み、生命ばかりはお助け、と心底から涙……が可笑しい、面屋と喜多利屋と、這個二人の呑氣ものが、一代のうちに唯一度であらうと思ふ……涙を流しつゝ鼻高樣に恐入つた、といふのが、いまの南方氏の隨筆に引いてある...
泉鏡花 「遺稿」
...しかも嬉しい事には、談話に続けて、続膝栗毛善光寺道中に、落合峠のくらやみに、例の弥次郎兵衛、北八が、つれの猟夫の舌を縮めた天狗の話を、何だ鼻高、さあ出て見ろ、その鼻を引(ひきむし)いで小鳥の餌を磨(す)ってやろう、というを待たず、猟夫の落した火縄忽(たちま)ち大木の梢に飛上(とびあが)り、たった今まで吸殻ほどの火だったのが、またたくうちに松明(たいまつ)の大(おおき)さとなって、枝も木の葉もざわざわと鳴って燃上ったので、頭も足も猟師もろとも一縮み、生命ばかりはお助け、と心底から涙……が可笑(おか)しい、面屋(とちめんや)と喜多利屋(きたりや)と、這個(しゃこ)二人の呑気ものが、一代のうちに唯一度であろうと思う……涙を流しつつ鼻高様に恐入(おそれい)った、というのが、いまの南方氏の随筆に引いてある...
泉鏡花 「遺稿」
...栃面屋(とちめんや)氏の北八氏に於けるが如く...
中里介山 「大菩薩峠」
...北八町堀(きたはっちょうぼり)竹島町(たけしまちょう)に住んでいた時である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...南北八日(か)路(じ)といわれています...
吉川英治 「上杉謙信」
...あの智者――武勇もある一益が、桑名、蟹江(かにえ)の二城の兵力で、伊勢の北八郡、南五郡の北畠の大軍と対峙(たいじ)するので、もう支えきれぬと、悲鳴をあげての矢の催促だ」「ははは...
吉川英治 「新書太閤記」
...その方面の敵は、不肖(ふしょう)池田勝三郎が当って蹴ちらしてみせる」藤吉郎と行動を共にした池田隊は、その機に乗じて、北八郡の大兵へ、敢然、軍を進めて行った...
吉川英治 「新書太閤記」
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