...なるほど、真北の空、地上から約五千メートルと思われる高空に、空の怪物大空魔艦がうかび、しずしずこっちへ近づいてくる...
海野十三 「大空魔艦」
...機首をかえして元来た北の空に姿をかくした...
海野十三 「大空魔艦」
...西湖の西北の空に鼠(ねずみ)色の雲が出て...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...西湖の西北の空に鼠色の雲が出て...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...東北の空ではまだ時々ぱッ/\と稲妻が火花を散らして居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...西北の空が真暗になって...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...俗に三把稲と称する西北の空から怪獣の頭の如き黒雲がむらむらと村の林の極から突き上げて来た...
長塚節 「太十と其犬」
...天女祠の背戸からは、北の空近く、白峯三山、地蔵、鳳凰、西へ廻って荒川、悪沢、笊ガ岳……と、きらやかな氷雪の巨人群、木ぬれを圧して、ずらり仰がれる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...彼両手を揚げて北の空を指(ゆびさ)して曰(いわ)く...
夏目漱石 「幻影の盾」
...北の空は紫にたそがれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...西北の空へ姿を消した...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...おれの胸に沁み入ったかおれは北の空に響く素晴らしい建設の轍の音を聞き故国を持たぬおれたちの暗い殖民地の生活を思ったおゝ蔑すまれ...
槇村浩 「間島パルチザンの歌」
...女は北の空の果(はて)へ連れて行(ゆ)くが好(よ)い...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...少し白けたコバルト色をして晴れた朔北の空の下に...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...そして眼を――はるか西北の空へじっと放った...
吉川英治 「三国志」
...彼の心はもう河北の空へ飛んでいます...
吉川英治 「三国志」
...北面したままじっと北の空を見つめていた...
吉川英治 「三国志」
...北の空をふりかえった...
吉川英治 「私本太平記」
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