...湯殿に近い化粧部屋...
泉鏡花 「悪獣篇」
...追ッかけられて、二階の段を下り、化粧部屋の口で、とッつかまると、男は女の帯の間へ手をつッ込む...
岩野泡鳴 「耽溺」
...化粧部屋に詰めると云う張り切り方であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...階段の途中から怒鳴りながら化粧部屋へ這入(はい)った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...池の向こうの中二階はこの芸者の化粧部屋(けしょうべや)にも休憩所にもまた寝室にもなっていた...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...化粧部屋は一番御仕舞いに入って...
直木三十五 「南国太平記」
...たか子は化粧部屋へ這入つて着物をぬいだ...
林芙美子 「或る女」
...広い化粧部屋で、ドオランを塗ったりアイシャドウをつけたりしているマネキン達の後から、宿屋の女中達が珍しそうに覗きに来た...
林芙美子 「帯広まで」
...鹿島夫人の入浴中に夫人の化粧部屋にあつた指輪と時計とが盜まれた事件があつたが...
室生犀星 「帆の世界」
...化粧部屋の賊は裏ゴムにぎざのあるゴム靴なんだ...
室生犀星 「帆の世界」
...芝居の化粧部屋に入りてこそ紅粉をも粧ひ...
森鴎外 「舞姫」
...いよいよ奇麗にお化粧をすますまで我々が化粧部屋に入ることをあんなに厳しく拒むのも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...奥様はまだお化粧部屋でおつくりに夢中である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...やがてそれが広い化粧部屋だということがわかった...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...するとこの時不意に化粧部屋の扉を開いて中に駈け込んで...
夢野久作 「白髪小僧」
...遠い化粧部屋へ退がって行った...
吉川英治 「三国志」
...次の化粧部屋へそっと移った...
吉川英治 「夏虫行燈」
...そんなわけで二六時ちゅう彼を自身の化粧部屋に釘づけにしていたので...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
便利!手書き漢字入力検索