...随分広大で包括的な問題の範囲がある...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...透察の求められた普遍性は第一にそれがもつ包括的な性質に於て見出される...
戸坂潤 「科学方法論」
...丁度そうした最も包括的な思惟自身に他ならないからである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...私は科学の統一的な包括的な...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...カント自身(この卓越した包括的な着実な文明批評家)は...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...統一的で包括的な科学的諸範疇・哲学的諸範疇の組織は...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...従来から伝統的にも一個の独立な包括的な組織を持った理論体系なのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...陰陽は數術の包括的なるに及ばず...
内藤湖南 「支那目録學」
...日本資本主義の最も包括的な科学的研究であり...
野呂栄太郎 「『日本資本主義発達史講座』趣意書」
...包括的なる一つの現在はいくつもの小現在に分裂し...
波多野精一 「時と永遠」
...より包括的な説明に代られるかのいづれかである...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...即ち對立的でなく包括的な主觀は感情の方面に最もよく體驗せられる...
増田惟茂 「知的作用と感情と」
...かれはもとから、真に偉大な、包括的な、いや、真に尊崇(そんすう)すべきものと呼び得るのは、ただ、人間的なもののあらゆる段階で、特徴的な生産をするだけの力を授けられた、芸術家の生活のみだ、という意見だったからである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...我々の提出した科学批判の課題は一箇の包括的なる課題となる...
三木清 「科学批判の課題」
...然し後者は前者よりも一層包括的な概念である...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...辯證法は存在の歴史性に對する最も根本的な且つ最も包括的な表現である...
三木清 「歴史哲學」
...宏子の心の中にはおのずから包括的な結論が生じ...
「海流」
...作家という包括的な言葉どおりの意味で...
宮本百合子 「芸術が必要とする科学」
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