...襤褸(らんる)を身に包み...
石川啄木 「閑天地」
...内心の亢奮を包み切れずか絶えず小刻(こきざみ)に顫えていた...
大阪圭吉 「闖入者」
...地球でも包(くる)まれさうな大風呂敷に...
薄田泣菫 「茶話」
...朝からの気疲れがおしげの身体を包んだ...
武田麟太郎 「一の酉」
...歌なんか歌ってる!シャルロッタ (くるまれた赤んぼのような格好をした包みをかかえて)わたしの赤ちゃん...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...唯だ嫉妬以外に何物をも包蔵せざるを見る太甚いかな...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...」そして彼は四つの手紙がはいってる包みを取って彼女に差し出した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...膝元に置いた金の包がない...
中里介山 「大菩薩峠」
...これも同じように頭巾で面を包んで出て来たのを見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...「おみやげ」「なあに?」福村は懐ろからふくさ包を取り出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...新聞紙に服を包んでは質屋の暖簾をくぐった...
久生十蘭 「金狼」
...一停車場へ小包を出しに行き...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...温室の窓のように若々しく汗をかいた硝子戸の此方にはほのかに満開の薫香をちらすナーシサス耳ざわりな人声は途絶えきおい高まったわが心とたくましい大自然の息ぶきばかりが丸き我肉体の内外を包むのだ...
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」
...恋人に擬しておさえがたい情念を内に包んでいたのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それを苞(つと)で包むから苞クズシである...
柳田國男 「食料名彙」
...半身を振り返らしたまま不審そうに少年の顔と新聞包を見比べた...
夢野久作 「暗黒公使」
...どっと八面からおおい包んで...
吉川英治 「三国志」
...疾(と)くから圧倒的な兵力をもって包囲環(かん)を作りつつあったのである...
吉川英治 「三国志」
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