...女の子は頭帯によって包みを背中に負い...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...寂しく中空へ立つ火気を包んで...
泉鏡花 「婦系図」
...菰(こも)に包んで千曲川に投込まれようとまで相談された人かと思ふと...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...母親に風呂敷包みなどを持ち出さぬようにいいおいて...
近松秋江 「狂乱」
...上から新聞紙で包み...
豊島与志雄 「金魚」
...祭典の聖皿のように三重の布(きれ)に包まれていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その日本人は砂の上に落ちた手拭(てぬぐい)を拾い上げているところであったが、それを取り上げるや否や、すぐ頭を包んで、海の方へ歩き出した...
夏目漱石 「こころ」
...桐油に上半身を包んで...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...白い風呂敷包(ふろしきづつ)みの中の風琴を...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...もうお邸(やしき)は火に包まれてしまつてゐたのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...甲鳥書林から何だか部厚い小包が屆いた...
堀辰雄 「我思古人」
...ハックネス先生が手を触って優しく包んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...丁度饑饉の年に麪包(パン)屋の戸口に来るように...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...これを一日一包ずつ、十包飲めば、その明日、あなたにお目にかかれるのね...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...由紀は良人から申し付かった旨を述べて金包みをさしだした...
山本周五郎 「日本婦道記」
...それから入口に近い棚の奥に隠してありました茶色の紙包を開きますと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...マチスの裸女の背を取り包んだ...
横光利一 「旅愁」
...従って寄手の包囲陣も...
吉川英治 「三国志」
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