...この金(かね)は三十両(りょう)をひと包みとせり...
芥川龍之介 「海のほとり」
...もつと全人類を包容する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...これが終ると残った菓子を二つの包みにわけ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...顔は黒布で包んでいる...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...勝栗(かちぐり)などを紙に包んで水引(みずひき)を掛けて包んだもの...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...傍の渋紙包を解き...
田中貢太郎 「春心」
...その中へおれの包みを入れたらよかろうと思う...
オシップ・ディモフ Ossip Dymoff 森鴎外訳 「襟」
...年玉を入れた萌黄(もえぎ)の大風呂敷包を頸(くび)からつるして両手で抱(かか)えた草鞋(わらじ)ばきの寺男を連れて檀家(だんか)の廻礼をしたりする外は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...真暗な闇に包まれて提灯の火だけを頼りに...
豊島与志雄 「道連」
...健康さうな姿を質素なスポーテイに包んだ花子が...
中村地平 「悪夢」
...またお光さんに縫ってもらった綿入れが小包で来るそうだ...
夏目漱石 「三四郎」
...犬が風呂敷包みをくはへて駆けて来る――妹が縄飛びをしながら後をついて来る――停車場前の広い道――「焼豆腐...
牧野信一 「サンニー・サイド・ハウス」
...』ネリはだまってきれで包んだ小さな卵形の頭を振って...
宮沢賢治 「黄いろのトマト」
...花を包んだ霞(かすみ)がぼうとその中を白くしている美は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...縫いさした脚絆をそっと側(そば)にあった風呂敷包(ふろしきづつみ)の中にしまった...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...我々フランス人に対し何か手柄を立てるまでは左の眼に包帯をしておこうとちかったという話を読んだことがあるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「やいッ」風呂敷包でも持つように...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...鬼丸包光の大刀を横ざまにさっと払ってきた...
吉川英治 「剣難女難」
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