...植ゑる土には濃厚な肥料を包含せしめなければならぬこと...
會津八一 「菊の根分をしながら」
...衣服(きもの)だの何(なに)包んで...
石川啄木 「天鵞絨」
...てかてかに擦れた金ボタンつきの黒い制服に包んで駅前にある公衆電話の函に歩みよった...
海野十三 「生きている腸」
...「例の片腕の小包のことを...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...小包を送って来た...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...更に大きく個人を包んだ自然が目覚めてゐない...
田山録弥 「社会劇と印象派」
...言わば彼女をつかみ取り彼女をすっかり包み込んでしまっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...恬(てん)としてその金包を再び自分の手に納めた上に...
中里介山 「大菩薩峠」
...途中(とちゆう)で見付(みつ)けて來(き)たんだから一疋(ぴき)やつて見(み)ねえか」勘次(かんじ)は手(て)ランプをお品(しな)の枕元(まくらもと)へ持(も)つて來(き)て鰯(いわし)の包(つゝみ)を解(と)いた...
長塚節 「土」
...白紙に包んだまま床の側に置いてあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いろいろの風呂敷に包んで押し込んであるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...腹を切るまで迷はせた女が憎くなるのは當り前ではないか」「――」「千万無量の怨みを包んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...魂が天に飛ぶ!」忽ち村長は斯様な花々しい賛同の叫びと宙に振られる拳の旗に包囲されました...
牧野信一 「馬上の春」
...女體が包まれてゐなくて露出されてゐたら決して常に美しいものではない...
室生犀星 「帆の世界」
...この包みシイラの類推によってわかった...
柳田國男 「食料名彙」
...あとの包みを持って栄二のほうへ来た...
山本周五郎 「さぶ」
...風呂敷包を抱えていた...
山本周五郎 「新潮記」
...もっとも大きな傷手(いたで)は、孫権の大将凌操(りょうそう)という剛勇な将軍が、深入りして、敵の包囲に遭い、黄祖の麾下(きか)甘寧(かんねい)の矢にあたって戦死したことだった...
吉川英治 「三国志」
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