...一つの永遠の墓衣のように地球を包み...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...長兵衛から小風呂敷の包みをもらい「して...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...」嵩張つた包みが二人の間から取れて...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...私は此度は幕で火影(ほかげ)を包んで置いて...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...父親は頷(うなず)いて傘に包みを一つ下げながら...
徳田秋声 「足迹」
...幾重にも新聞紙に包んだ十枚ばかりの原稿でした...
豊島与志雄 「二等車に乗る男」
...神田の和書製本師池上氏小包にて枕山絶句鈔...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...しきりにそのこも包の荷造りを改めはじめる...
中里介山 「大菩薩峠」
...一種の包容ゆたかなる遊楽の気分を持って行くのである...
中里介山 「大菩薩峠」
...暫くして手紙と小さい小包とが届いた...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...側に置いた風呂敷包を解きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この現實的世界は自然的文化的生の全體並びにそれのうちに含まれる乃至それと聯關する一切の存在を包括する...
波多野精一 「時と永遠」
...丘の上に聳(そび)えし宏壮なる我家の今や猛火に包まれんとするを見る...
正岡子規 「わが幼時の美感」
...世界は主体である人間を内に包み...
三木清 「哲学入門」
...私は吃驚して小包をこしらえてちょいちょいしたものを送りました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...高原はもう夕闇に包まれて茫々と暮れかけています...
三好十郎 「樹氷」
...此の恐るべき文学の包括力が...
横光利一 「新感覚派とコンミニズム文学」
...これを包囲して容赦なく屠殺した...
和辻哲郎 「鎖国」
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