...彼女は今夜は繍(ぬい)のある裳(もすそ)に竈(かまど)の灰を包んでいた...
芥川龍之介 「金将軍」
...包を開けても見ず...
泉鏡花 「婦系図」
...………」乗り物で行くほどでもないのでめいめいが重箱や折詰の包を提げながら出かけたが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...子爵夫人エリサベツトの名を署(しよ)したる一葉(えふ)の夜会招待券を後生大事と風呂敷に包みて入れたり...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...殆んど皮膚と地並な白い産毛(うぶげ)に包まれて...
豊島与志雄 「人の国」
...いろいろなアドレスの書いてある小包紙まで...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...そこの亡霊を怖がる奇妙な小さい浮浪者と一枚の馬丁のマントに包まって眠る姿...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...鉛筆の包囲、カメラの襲撃、その時出た新聞の特別版(エキストラ)の見出しの一つに「赤十字美人看護婦の復讐成る(ビュウティフル・レッド・クロス・ガアル・アヴコンジド)」などと、でかでかとやって自分とこで掴まえたように大見得を切っているのがある...
牧逸馬 「土から手が」
...しがらきやわらび餅とて葛餅を小さくしたような餅菓子の類を粋(すい)な手拭で顔を包んだ若い衆が屋台を引っ叩って売りにきた...
正岡容 「寄席」
...虚舟(きょしゅう)鴨(かも)を風呂敷に包みて持て来る...
正岡子規 「雲の日記」
...小包で厚いシャツ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...小包にするとき暖く日にほして(今は縫い最中)ポンポンポンと背中のところたたいて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...書生が新橋まで革包(かばん)を持つて行かうと云つたのを...
森鴎外 「魔睡」
...包帯や医薬のために生じた熱とあいまって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そいつが出刃包丁(でばぼうちょう)を啣(くわ)えた女の生首(なまくび)の刺青(ほりもの)の上に...
夢野久作 「難船小僧」
...寸断され、包囲され、随所で苦戦におちていた...
吉川英治 「私本太平記」
...尼子勢は味方の包囲軍に合し...
吉川英治 「新書太閤記」
...昨年の初めに改版を出した『人間の学としての倫理学』の表紙の包み紙の裏側に印刷されたわたくしの略伝には...
和辻哲郎 「非名誉教授の弁」
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