...後藤君はその日缺勤した...
石川啄木 「札幌」
...命ぜられては奉公の用事に出勤したり...
太宰治 「お伽草紙」
...世の中の忙しい事業も意味がなく、一生作(ライフワーク)に力を尽す勇気もなく、日常の生活――朝起きて、出勤して、午後四時に帰って来て、同じように細君の顔を見て、飯を食って眠るという単調なる生活につくづく倦(あ)き果てて了(しま)った...
田山花袋 「蒲団」
...それも自分の受持時間だけ出勤して...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...大病の後転地保養もしないで出勤しているのだ...
豊島与志雄 「慾」
...生憎(あいにく)その日市十郎は病気で欠勤した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...ちょうどそこへ私は文部省へ転勤したのであるから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...市川の町の或信用組合へ通勤してゐる...
永井壮吉 「人妻」
...それから白井の妻花子が良人の不しだらに呆れて娘三人を連れて千葉市××町に隠居してゐる実母の許へ引越し其地の郵便局へ通勤して生活の道を立てゝゐる事で終つてゐる...
永井荷風 「来訪者」
...それでいまだに一人で下宿住居(ずまい)をして停車場へ通勤している...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...外の書記が出勤して来て大騒動になり...
野村胡堂 「女記者の役割」
...彼女は毎朝九時に出勤し...
萩原朔太郎 「ウォーソン夫人の黒猫」
...清二は早くから自転車で出勤した...
原民喜 「壊滅の序曲」
...あの朝はまだ出勤していなかったので...
原民喜 「廃墟から」
...明朝は出勤しないと説明した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...毎日遠方から汽車で事務所へ通勤している者であっても...
三木清 「人生論ノート」
...工学寮等に通勤しつつ...
森鴎外 「渋江抽斎」
...これが当然じゃあないか」「僕は転勤したくなっちゃうな」若い巡査は呟いた...
山本周五郎 「青べか物語」
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