...「そいつはどんな風をしているのです」勇み肌の職人体の男が...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...狭斜の巷に意気と張りとで生きて行く女性(婦系図のお蔦等・通夜物語の丁山・その他)純情の少女(婦系図のお妙・三枚続のお夏以下)勇み肌の兄哥(三枚続の愛吉)等のつくり出す情調と――この二つが...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...初さんがまた勇み肌の声を掛けた...
夏目漱石 「坑夫」
...勇み肌(はだ)の坊(ぼ)っちゃんだから愛嬌(あいきょう)がありますよ」「増給がいやだの辞表を出したいのって...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...おれの事を勇み肌の坊っちゃんだと抜(ぬ)かしやがった」「邪魔物と云うのは...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...文身(いれずみ)の勇み肌の青壮年が...
蜷川新 「天皇」
...たいがい彼等は饒舌家(おしゃべり)で、道楽者で、勇み肌で、堂々たる恰幅をしている...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そんな事をすりゃあ手前(てめえ)んとこの屋根にペンペングサを生やしてやるゾ」と勇み肌の江戸ッ子はよく文身体(いれずみからだ)の尻を捲って啖呵を切ったもんだけれど...
牧野富太郎 「植物記」
...そンな小さい一時の眼の前ばかりへ勇み肌で...
村上浪六 「上方者の啖呵」
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