...彼は怒って顔を勃然とさせた...
...彼は突然に勃然と立ち上がった...
...彼の顔が勃然となっているのが分かった...
...彼は怒りのあまり勃然としていた...
...彼女は勃然とした表情で私を見た...
...まざまざとした煩悩(ぼんのう)が勃然(ぼつぜん)としてその歯がみした物すごい鎌首(かまくび)をきっともたげるのだった...
有島武郎 「或る女」
...やがて勃然メネラオス身を振り起し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...勃然として新鮮なる興味が荒涼たる原子野に湧き上がる...
永井隆 「長崎の鐘」
...われわれは一杯食わされたのだ」仏頂寺弥助は勃然(ぼつねん)として怒り出したが...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友が勃然(ぼつぜん)として怒りをなしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...勃然(ぼつぜん)としてその深奥(しんおう)にして窺知(きち)すべからざる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...勃然として正義感に沸(たぎ)り始めたのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...八」平次は勃然(ぼつねん)と起ち上がりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私が呑むといたしたら如何なものでしょう」「それは卑怯」大井久我之助は勃然として膝を立て直しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...勃然(ぼつぜん)として湧き起ったのです...
野村胡堂 「眠り人形」
...渋紙色した髭面(ひげつら)が勃然(むッくり)仰向(あおむ)いたから...
二葉亭四迷 「平凡」
...其時勃然(むっくり)面(かお)を挙げた...
二葉亭四迷 「平凡」
...しばらくするとその沈黙は勃然(ぼつぜん)とここ数旬にもなかった危険な形相をおびて爆発した...
吉川英治 「上杉謙信」
...勃然(ぼつぜん)と...
吉川英治 「江戸三国志」
...勃然(ぼつぜん)と...
吉川英治 「黒田如水」
...勃然とうごかした感情はもう顔のどこにもない...
吉川英治 「新書太閤記」
...勃然(ぼつぜん)と揚(あが)っている気勢であった...
吉川英治 「親鸞」
...勃然と自分へいう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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