...彼は怒って顔を勃然とさせた...
...彼は突然に勃然と立ち上がった...
...彼の顔が勃然となっているのが分かった...
...彼は怒りのあまり勃然としていた...
...彼女は勃然とした表情で私を見た...
...勃然(ぼつぜん)としていきり立つた従者が...
泉鏡花 「雨ばけ」
...独立して勃然(ぼつぜん)と帝国の新運命を開くに至ったゆえんである...
大隈重信 「吾人の文明運動」
...勃然として新鮮なる興味が荒涼たる原子野に湧き上がる...
永井隆 「長崎の鐘」
...我が手腕(うで)の程はいかにという自負心が勃然(ぼつねん)として頭を上げ来(きた)ったのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...勃然(むっ)としたのが近藤勇です...
中里介山 「大菩薩峠」
...呑みきっている物の言いぶりでしたから兵馬は勃然(むっ)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友は勃然(むっく)としてはねおきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...あれはお絹ではないか」勃然としてこういう偶想が起ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...俺(お)らまた※弟(きやうでえ)つちやさうえもんぢやあんめえと思(おも)つてたんだつけな」おつたは少(すこ)し勃然(むつ)とした容子(ようす)を見(み)せた...
長塚節 「土」
...八」平次は勃然(ぼつねん)と起ち上がりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私が呑むといたしたら如何なものでせう」「それは卑怯」大井久我之助は勃然(ぼつぜん)として膝を立て直しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「言いたまえ!」「……」勃然とした怒りがこみ上げてきた...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...勃然(ぼつぜん)と怒って...
吉川英治 「三国志」
...階(かい)を汚すなかれ!」勃然と叱った者がある...
吉川英治 「三国志」
...お諦(あきら)め遊ばすしかございませぬ」曹操は勃然(ぼつぜん)と怒って...
吉川英治 「三国志」
...それともすなおに頭領(かしら)の龍巻(たつまき)をよんできて詫(わ)びをするか」「なまいきなッ!」勃然(ぼつぜん)と海賊の武器がうごいた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...日ごろの気がねも勃然(ぼつぜん)と反撥する...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ岡っ引を憎む凶暴性が勃然(ぼつぜん)と彼を取りまいたのだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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