...彼は怒って顔を勃然とさせた...
...彼は突然に勃然と立ち上がった...
...彼の顔が勃然となっているのが分かった...
...彼は怒りのあまり勃然としていた...
...彼女は勃然とした表情で私を見た...
...動物的な格闘意識が勃然(ぼつぜん)と目ざめ...
太宰治 「乞食学生」
...やがて勃然メネラオス身を振り起し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...例えば、ライオンの子が、子どもの時、人間に捕えられて、羊の群れの中に飼われていたところ、ある日、森の中に、ふとライオンの雄々しい叫びを聞いて、勃然として、自分の血の中にライオンを感じて、かたわらの羊の子を喰い殺したという物語があるように、自然の中に、自分の自由のありかたをかぎつけた時、人間は、また柔らかい、柔軟きわみなきこころと、強い、強靭きわみないこころの二つのものを同時にもつことができるともいえるのである...
中井正一 「美学入門」
...勃然として新鮮なる興味が荒涼たる原子野に湧き上がる...
永井隆 「長崎の鐘」
...どうしてもこの女をただ帰せないという考えが勃然(ぼつねん)として起ったので――竜之助の心には石よりも頑固(がんこ)なところと...
中里介山 「大菩薩峠」
...田山白雲がまた勃然(ぼつぜん)と怒りを発し...
中里介山 「大菩薩峠」
...「無礼者! 貴様は水戸の百姓か」勃然として神尾主膳は脇差を抜いてしまったのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...それほど邪魔な清左衛門なら覚悟がある」石田清左衛門は勃然(ぼつぜん)として立上がりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...勃然として振ひ起ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八」平次は勃然(ぼつぜん)として起き上りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お吉を殺しでもしたやうに聽えるが」半次郎は勃然(ぼつぜん)として喰つてかゝるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...院長から許可を得たのだ」「残酷じゃないか」千種十次郎は勃然として肩を聳やかしました...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...S城の勢力は勃然と擡頭した...
横光利一 「静かなる羅列」
...勃然(ぼつぜん)と怒って...
吉川英治 「三国志」
...勃然(ぼつぜん)と剣を叩いて...
吉川英治 「三国志」
...勃然(ぼつぜん)...
吉川英治 「新書太閤記」
...勃然と自分へいう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...虎河豚(とらふぐ)のように勃然(ぼつぜん)と怒って...
吉川英治 「宮本武蔵」
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