...彼は怒って顔を勃然とさせた...
...彼は突然に勃然と立ち上がった...
...彼の顔が勃然となっているのが分かった...
...彼は怒りのあまり勃然としていた...
...彼女は勃然とした表情で私を見た...
...勃然(ぼつぜん)として焼くような嫉妬(しっと)が葉子の胸の中に堅く凝(こご)りついて来た...
有島武郎 「或る女」
...辷(すべ)った徳利が勃然(むっく)と起き...
泉鏡花 「薄紅梅」
...一方に失いしところを他方に補わんとする野心が勃然と頭を擡(もた)げて来る...
大隈重信 「選挙人に与う」
...350其斃るゝを憐めるアステロパュウス勃然と...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...たちまち勃然(ぼつねん)と立ち上がって...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...あれはお絹ではないか」勃然としてこういう偶想が起ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...ふざけるもいいかげんにしろ!勃然として怒りをなした米友が...
中里介山 「大菩薩峠」
...「無礼者! 貴様は水戸の百姓か」勃然として神尾主膳は脇差を抜いてしまったのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...それほど邪魔な清左衞門なら覺悟がある」石田清左衞門は勃然(ぼつぜん)として立上がりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八」平次は勃然として起(た)ち上がりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...勃然として振ひ起ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...怪(あや)しい手紙を辨慶(べんけい)讀みにして勃然(むつ)として鬪爭的になつたのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...張飛の酔いをして勃然(ぼつぜん)と遊戯から殺伐へと転向させた...
吉川英治 「三国志」
...勃然(ぼつぜん)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...市民たちのほうが勃然(ぼつぜん)と一致して...
吉川英治 「新書太閤記」
...利家は勃然(ぼつぜん)と色をなして...
吉川英治 「新書太閤記」
...勃然(ぼつぜん)と揚(あが)っている気勢であった...
吉川英治 「親鸞」
...虎河豚(とらふぐ)のように勃然(ぼつぜん)と怒って...
吉川英治 「宮本武蔵」
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