...彼は勁(つよ)い風に吹かれながら...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...簡勁(かんけい)な筆で論評を加へて居る各種の演出法に対しても...
芥川龍之介 「手巾」
...かえってきびきびした遒勁(しゅうけい)の口語脈に変じたことを喜ぶ...
上田敏 「『新訳源氏物語』初版の序」
...成程腕(うで)つ節(ぷし)は勁(つよ)さうに出来てゐるが...
薄田泣菫 「茶話」
...下りて無慘の勁き矢をわれの肩より拔き棄てよ』 110109 呼格...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...先きにわが射りし勁箭...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
......
中島敦 「和歌でない歌」
...夜来勁風十四日の月を払い...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...この勁敵(けいてき)のあらん限りは...
福沢諭吉 「物理学の要用」
...簡勁の語多く冗漫の語少し...
正岡子規 「俳人蕪村」
...勁健(けいけん)...
正岡子規 「俳人蕪村」
...こわばったところのない暖く雄勁な筆致で...
宮本百合子 「あられ笹」
...窪川鶴次郎の妻というような面が家庭内の日常生活のうちでは自然押し出されていたし、又無口な性質で、何かにつけても結論だけ感想風な表現で云うという工合であったから、稲子さんが文学についても生活についても大変鋭いそして健全な洞察力をもっていることははっきり感じていたが、勁い力、一旦こうときめたら動かぬというところの価値などは、階級的な鍛錬の浅い当時の私に分らなかったのである...
宮本百合子 「窪川稲子のこと」
...個人の才能を理解したループ祖父さんの雄勁な気魄は...
宮本百合子 「ケーテ・コルヴィッツの画業」
...このように勁い言葉を持った男というものを見たことも...
室生犀星 「荻吹く歌」
...筒井はその時はじめて勁(つよ)く語調をあらため...
室生犀星 「津の国人」
...性質のはっきり現われている線の勁(つよ)い彼の顔が...
山本周五郎 「柳橋物語」
...田畑を支え保っていてくれた台座の勁い蓮弁を見るように...
横光利一 「旅愁」
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