...彼が勁敵の一たるなからむや...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...弁当をぱくついてゐた雪堂といふ百人頭は性来(うまれつき)齦(はぐき)の勁(つよ)い...
薄田泣菫 「茶話」
...底には高い潜熱と勁(つよ)い執着をもつてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...強勁(きょうけい)とか厳正とか自若とか慈悲抱擁とかいうようなものだけでは余りよそよそしくて...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...風の勁(つよ)い日で...
太宰治 「狂言の神」
...いづくにぞ汝の弓は? 勁箭は?はた名聲は? 何人もこゝに汝に比せぬもの...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...鏃(やじり)の長き勁箭をわれは八條射放ちて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...分裂時代思想の後勁たるの觀あれども...
内藤湖南 「學變臆説」
......
中島敦 「和歌でない歌」
...令息は今日音楽界に活躍しておられる矢田部勁吉(けいきち)氏である...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...意匠に勁健(けいけん)なるあり...
正岡子規 「俳諧大要」
...冗長なるに飽きはてて簡勁(かんけい)なる...
正岡子規 「俳人蕪村」
...三斎を勁(つよ)い目でみつめたまま...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...勁く効果多く藍色の心臓形を活かしているのだ...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...益美しさと勁さとを増して高まって来る音響の裡に私たちは包みこまれ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...このように勁い言葉を持った男というものを見たことも...
室生犀星 「荻吹く歌」
...字体勁にして潤である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今日は実に矯々(けう/\)たる勁骨を以て...
山路愛山 「英雄論」
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