...善人と惡人との間に隨分本質的な境界を劃することも亦出來る筈である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...是に依り火山活動の消長が一の時期を劃するものなることを推知するに足る...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...優に時期を劃するに至る可き二大事件なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...房一の帰郷開業はその生涯を劃する大きな変化でもあつたが...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...渋柿)*甲が空間に一線を劃する...
寺田寅彦 「柿の種」
...その家庭の物質的のみならず精神的生活の眼立った時期を劃する一つの目標である...
寺田寅彦 「柿の種」
...是が眞に新時代を劃する傑作であることは今更曰ふ迄も無い...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...嘉永四年の「流し込み鉛活字」はまつたく紀元を劃するほどの魁けであつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...日本立憲政治史に一新紀元を劃するものなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それを大まかに区劃すると七通りの変遷をしたことになる...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...一世を劃する試みとなるわけでござる...
久生十蘭 「玉取物語」
...我が国流行歌史上に一大エポックを劃するに至つた」と佐藤氏は手記されてゐる...
正岡容 「大正東京錦絵」
...然しそれは物の考へ方に一の全く新しい方向を與へることによつて時期を劃するものである...
三木清 「歴史哲學」
...理知の世界と信仰の世界との間に一線を劃する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...* この章の書かれた時期は明確に劃することができないが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...たとえば定住産業に従事せぬ人民は土地を区劃する必要がないので...
柳田國男 「地名の研究」
...開墾地ではまたその内を区劃するための地名を必要とする...
柳田國男 「地名の研究」
...空と水とを劃する力強く引いた一線...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
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