...たいがいの場合には誤りの量はなかなか一割くらいではすまぬゆえ...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...まず一割くらいが関の山で...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...手を下さずして彼等の仲を割くことに成功し...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...三割くらいは大きくなって...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...これに反して暖かに着物を着て盛んに運動すれば却って三割くらい減ずる...
寺田寅彦 「話の種」
...脇腹よりし肉を割く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...文学と哲学とのこの割くことの出来ない結びつきによって...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...時間を割く用意がありますよ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...國家の爲に私情を割く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...正しい配分ができるのではあるまいか?戦争孤児の数は二割くらいだが...
永井隆 「この子を残して」
...すなわち翼の前面にある霧粒のうちの約一割くらいのものが...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...二日の暇を割くことが出来なかった...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...而してその折に腹を割く役を勤めた老婆が...
中山太郎 「安達ヶ原の鬼婆々異考」
...何物も割くことの出来ない仲になってしまったのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...雨戸を張り割くように...
野村胡堂 「十字架観音」
...此うしてかなりの時間を割くが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...手許に兵刃がないからあり合せの乾いた茅葉で自ら頸を刎(は)ねると利剣で断(き)り割くごとく身首処を異にし...
南方熊楠 「十二支考」
...筑波根の上を環(めぐ)れる夕暮や雪と輝く薄衣(うすぎぬ)に痛める胸はおほひしか朧氣(おぼろげ)ならぬわが墓の影こそ見たれ野べにして雲捲上(まきあぐ)る白龍(はくりう)の角も割くべき太刀佩きて鹿鳴(かな)く山べに駒を馳せ征矢鳴らしゝは夢なるかわれかの際(きは)に辛うじて魂...
横瀬夜雨 「花守」
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