...愛を割きてけづりて...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...御刀の前(さき)もちて刺し割きて見そなはししかば...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...天地を割きしことを明言せず...
高木敏雄 「比較神話学」
...麪包(パン)を割きながら眼を走らせた新聞には...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...岩を割き地を均らして...
種田山頭火 「其中日記」
...殘れるところ悉く細かに割きて串に刺し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...果園と耕土――すぐれたる沃地汝のために割き...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...木綿藍縞の袷衣(あわせ)に小倉の帯を締め無地木綿のぶっ割き羽織を着し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...遊蕩の金を割きて電話を買ひしなり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...その妊婦の腹を割き胎児を引き出して妊婦に抱かせて埋葬する民俗が...
中山太郎 「屍体と民俗」
...妊婦の腹を割き胎児を引き出して妊婦に抱かせ(愛媛県では妊婦と胎児とを背中合せにした)それを一つ棺に入れて葬ったものである...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...着ている着物や帯までも割きましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうなさるおつもりで」「八つ割きにでもしなければ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...醜(みにく)い顏が割きれない苦惱に歪(ゆが)みます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...生た鰻の背を割き泥龜の首を切落すも亦痛々しからずや...
福澤諭吉 「肉食之説」
...○鰺のロールは鰺を三枚に割き塩胡椒を振おき...
村井弦斎 「食道楽」
...魚類を割き血を洗はずに其のまゝ鹽漬にしたもの...
柳田國男 「食料名彙」
...さきに多大の兵力を西部方面へ割き...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索