...曾て房州に放浪して、菱花灣畔に、さゝやかなる家を借り、あびきする濱邊に出でて、溌剌たる鮮魚買ひ來りては、自から割き、自から煮て、いと心安き生活を送り、時には伴れだちて、城山の古城址に興亡の跡を訪ひ、延命寺の古墳に里見氏の昔を弔ひ、富山を攀ぢ、清澄山に上り、誕生寺を訪ひ、洲崎辨天にまうで、行き暮れて白須賀灣頭の月に臥し、夜ふけて鋸山上の古寺に白雲と伴ひて眠るなど、形體を波光山影の間に忘れて、虚心江上の白鴎に伴ひし當年の遊蹤、猶ほ昨日の如きに、同じく遊びしもの、今四散す...
大町桂月 「房州紀行」
...遂に天と地とを割きて分離せしめたりと...
高木敏雄 「比較神話学」
...途に眠り居る狼の腹を割きて...
高木敏雄 「比較神話学」
...大西洋艦隊より一部を割き豪州艦隊の一部を出動せしめ...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...岩を割き地を均らして...
種田山頭火 「其中日記」
...果園と耕土――すぐれたる沃地汝のために割き...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...木綿藍縞の袷衣(あわせ)に小倉の帯を締め無地木綿のぶっ割き羽織を着し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...愛を割き友を抑え...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...短時間を割き与える...
豊島与志雄 「同感」
...その資産一部を割き優秀なる研究者に與うるようになつたかを明かにするもの少きは...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...妊婦の腹を割き胎児を引き出して妊婦に抱かせ(愛媛県では妊婦と胎児とを背中合せにした)それを一つ棺に入れて葬ったものである...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...着て居る着物や帶までも割きましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうなさるおつもりで」「八つ割きにでもしなければ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...醜(みにく)い顏が割きれない苦惱に歪(ゆが)みます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...午前を毒物学の研究のために割き...
久生十蘭 「黒い手帳」
......
三好達治 「短歌集 日まはり」
...○鰺のロールは鰺を三枚に割き塩胡椒を振おき...
村井弦斎 「食道楽」
...「仏は身肉手足を割きて衆生に施せり」...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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