...眇目(めつかち)の重兵衛が大きい眼玉を剥(む)いて叱り付けた...
石川啄木 「赤痢」
...泥の中に何本かの蓮根が剥き出しに見え...
魯迅 井上紅梅訳 「鴨の喜劇」
...一枚々々随意のものを剥(は)がして売っていた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...「おぬしの身の皮を残らず剥(は)ぐ...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...僕ハ随分注意深ク剥ガシ取ッタツモリデアッタガ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...其使用(そのしよう)の目的は鳥獸の皮を剥(は)ぎたる後に脂肪(しばう)を掻(か)き取(と)るが如き事に在るなり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...何もかも剥ぎ取り...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...あっしがこの眼で見たんだから」二人はまた歯を剥(む)き出して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...滅茶々々に皮を剥がして幹も傷だらけにさいなんで居るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後には遊びの金に詰つて追剥を始めたと同じやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あのペンキの剥(は)げたベンチの一つへたどりついていたのである...
橋本五郎 「地図にない街」
...渋皮の剥(む)けた娘つ子で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...二つの権力の入れかわりが軒並みそのまま剥きだしになって...
本庄陸男 「石狩川」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...それを四時間ばかり水からよく湯煮(ゆで)てザラザラした皮を剥(む)いて小さく拍子木形(ひょうしぎなり)に切っておきます...
村井弦斎 「食道楽」
...(c)生命の剥奪が少しも不幸でないことを悟りえた者にとっては...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...剥がしても塗っても青べかは青べかだでな」爺さんは私の手と袂(たもと)を...
山本周五郎 「青べか物語」
...淵辺(ふちべ)が身を地から剥(は)がすように立つと...
吉川英治 「私本太平記」
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