...しかし一度俳優の位置に身を置いて自分で動いてみると実にあっけないほど簡単にその原因を剔出(てきしゅつ)することができるものである...
伊丹万作 「演技指導論草案」
......
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...両眼を剔抉して地上に投げ棄てしに...
高木敏雄 「比較神話学」
...眼を剔(えぐ)られた者...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...そうでなければ批評は批評対象物の客観的な意義を鳥瞰的に圏外から要約して剔出出来ない筈なのだが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...之を抉剔することは必ず世間の喝采を博するだろう...
戸坂潤 「社会時評」
...どれも農村の現実的な矛盾を剔出しようとする判然とした思想と意志とを表わしている...
戸坂潤 「読書法」
...誤謬の剔出として現われてはいる...
中井正一 「「壇」の解体」
...西鶴のねらった気質(かたぎ)ものに出て来る様な社会的集団的性格の確然たる剔出...
中井正一 「「壇」の解体」
...たとえ上長といえども爬羅剔抉(はらてきけつ)することを辞せぬ...
久生十蘭 「魔都」
...自分の頭に籠ツてゐる「或物(サムシング)」だけは何うしても剔出(へきしゆつ)することは出來ない...
三島霜川 「平民の娘」
...治安維持法そのものの野蛮性の抉剔についてである...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」
...独剔二寒燈一夜読レ書...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...その非行を剔抉(てっけつ)するつもりである...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...その兵部の悪事を涌谷どのが剔抉(てっけつ)されたので...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...矢代はそういう邪魔な感情を剔り捨てたくとも...
横光利一 「旅愁」
...もっともっと深刻に信長の心理を剔抉(てっけつ)し...
吉川英治 「新書太閤記」
...厭世的なあきらめなどの心理を剔抉(てっけつ)した...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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