...「毎日」と或関係があると云はれて居る私立銀行の内幕を剔(ゑぐ)つた記事を書いた...
石川啄木 「菊池君」
...馬琴が京伝に頼った頃の何十年も昔の内輪咄(うちわばなし)を剔抉(すっぱぬ)いて恩人風を吹かし...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...句の背後からそれを剔出(てきしゅつ)して誇張し見せびらかす作者の主観が濃厚に浮かび上がって見えるのをいかんともし難い...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...之を抉剔することは必ず世間の喝采を博するだろう...
戸坂潤 「社会時評」
...どれも農村の現実的な矛盾を剔出しようとする判然とした思想と意志とを表わしている...
戸坂潤 「読書法」
...更に築地で全部剔出(てきしゅつ)したわけでもない...
外村繁 「落日の光景」
...微細に解剖され抉剔(けってき)されている...
豊島与志雄 「死刑囚最後の日解説」
...西鶴のねらった気質(かたぎ)ものに出て来る様な社会的集団的性格の確然たる剔出...
中井正一 「「壇」の解体」
...(何人にとっても四十歳以前に其の傑作を生むことが恐らくは不可能であろう所の・)人間性剔抉(てっけつ)の近代小説道を捨てさせ...
中島敦 「光と風と夢」
...自国の短所を剔(あば)く者あり...
新渡戸稲造 「自警録」
...たとえ上長といえども爬羅剔抉(はらてきけつ)することを辞せぬ...
久生十蘭 「魔都」
...それを剔出して見れば...
宮沢賢治 「疑獄元兇」
...独剔寒燈夜読書...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...腫物(はれもの)は根から剔抉(てっけつ)しなければ治りゃしないぞ」新島八十吉は黙って頭を垂れてしまった...
山本周五郎 「新潮記」
...その非行を剔抉(てっけつ)するつもりである...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...矢代はそういう邪魔な感情を剔り捨てたくとも...
横光利一 「旅愁」
...もっともっと深刻に信長の心理を剔抉(てっけつ)し...
吉川英治 「新書太閤記」
...仮借(かしゃく)なく剔抉(ていけつ)し...
吉川英治 「柳生月影抄」
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