...何しろ人類にとって全く前例のないことだけに...
海野十三 「火星探険」
...かつて前例のない悪魔の奸(かん)手段である...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...前例のない犯罪だ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...それはまったく前例のないような不思議な話で……...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...「珍しい」「前例のない」ほうの aprpya, apurva でも...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...こんな目的をもつて西洋から訪れた船は前例のないことであつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...これは前例のないことではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友として前例のない手厳しさであるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...かゝる事は前例のない事であつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...その比類のない管弦楽法の手腕を駆使(くし)してとにもかくにも前例のない驚くべき作品を完成させている...
野村胡堂 「楽聖物語」
...先づ前例のないことです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...……前例のないことではないのだから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...トルケマダ(天才的な拷問の方法を案出した西班牙の宗教裁判判事)やアルベ(和蘭の叛乱者裁判で前例のない残酷な処刑を行なった)も及ばないような完璧さを示している...
久生十蘭 「新西遊記」
...前例のない、この、破天荒な門出を祝うために、調査隊は心ばかりの別宴を張って、じぶんたちの身代りに、この六人の人間が死んでしまうのかと思うと、粗末な饗応(もてなし)ではすまされないような気がするのだった...
久生十蘭 「地底獣国」
...どれだけが前例のない事か」と云ふところに着眼しなくては行けない...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...文化団体として前例のない勇敢なデモが敢行され...
宮本百合子 「刻々」
...帝国学士院でも前例のない歓迎辞を穂積院長の名を以て公にした...
山本実彦 「十五年」
...これは前例のない戦法でもなく...
吉川英治 「新書太閤記」
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