...片端から削るやうに...
芥川龍之介 「芋粥」
...削る道具も極く大きいから各種の工夫のあるものが要るし...
高村光太郎 「回想録」
...それで筋一本削るだけでも流儀によって違って了うから...
高村光太郎 「回想録」
...反対側の横腹の凹部は一と当てで削ることは出来ない...
高村光太郎 「回想録」
...そのころから自分は次第にわれとわが身を削るような...
寺田寅彦 「花物語」
...とうとう刃物まで借りて削る羽目に...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...後はどんどん削ることにした...
中谷宇吉郎 「映画を作る話」
...愁(うれい)は衣に堪えぬ玉骨(ぎょっこつ)を寸々(すんずん)に削る...
夏目漱石 「薤露行」
...波を削る風はナイフのように鋭かったが...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...私達は元金を削ることになるが...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...一昨年の冬頃から安南を舞台にして華々しく鎬(しのぎ)を削ることになったが...
久生十蘭 「魔都」
...互ひに壮烈な鎬を削る仲となつてゐた...
牧野信一 「まぼろし」
...削るのがすんで立ちあがり...
宮沢賢治 「かしわばやしの夜」
...大工は木を削る...
森鴎外 「鼠坂」
...そこに何かを削るとか加えるとかしないでそのまま用いるのを見たことがあるか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そのために身を削るほど苦しんでいる者だっているんだぞ...
山本周五郎 「陽気な客」
...ゾッキリゾッキリと剃刀(かみそり)で削るように聞こえて...
夢野久作 「斜坑」
...歯を削ることなんかできるもんか」――フィリップが答える...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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