...片端から削るやうに...
芥川龍之介 「芋粥」
...地蔵様の石を削るわ...
泉鏡花 「悪獣篇」
...びりびりと氷を削るように唇へきしんで響いた...
泉鏡花 「霰ふる」
...頂を削るは内情なき所以...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...反対側の横腹の凹部は一と当てで削ることは出来ない...
高村光太郎 「回想録」
...その代りあまり必須でない科目を削るがいい...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...後はどんどん削ることにした...
中谷宇吉郎 「映画を作る話」
...尤も長いから少々削るかも知れない...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...髯を削るやうに切つたとしたら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...灯の湧いた街ではシュッシュッ氷を削る音がする...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...削る冒険はするくらいな男であった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...一昨年の冬頃から安南を舞台にして華々しく鎬(しのぎ)を削ることになったが...
久生十蘭 「魔都」
...もし誰かが鵞筆(ペン)を削るのにナイフの要るやうな場合には...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...この枕は私は削りたいけれども削ることが出来ない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...互ひに壮烈な鎬を削る仲となつてゐた...
牧野信一 「まぼろし」
...この部落の竹細工は全村の分業で、割る家、削る家、編む家、梳櫛(すきぐし)を組む家、焼絵(やきえ)を施す家、いずれもそれぞれの専業に分れる...
柳宗悦 「全羅紀行」
...その第一は食費を削ることになる...
山本周五郎 「季節のない街」
...綿文が小判を削るのは...
山本周五郎 「さぶ」
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