...さて木を刻み葦を截りて作りたるは羅馬よりオスチア(テヱエル河口の港)にかよふなる帆かけ舟なり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...東西南北に確實な井桁(ゐげた)を刻み...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...双眉の間に深い縦の皺(しわ)を刻みつつ緊(きっ)と結んだ口から考え考えポツリポツリと重苦しく語る応対ぶりは一見信頼するに足る人物と思わせずには置かなかった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...刻み煙草がはいっているのに...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...またそれをわたしの心おぼえのための棒切れに刻みつけようとした...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...膝を小刻みに動かしている...
高見順 「いやな感じ」
...そしてゴットフリートの言葉は彼のうちに刻み込まれていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...まざまざと私の脳裡に刻み込まれた...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...国の価値とその存立の意義とを深く白色人種の脳裡に刻み込まねばならない...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...鮮かに頭の中に刻み込んでいる...
夏目漱石 「それから」
...「学者は論理学を刻み出す器械だ」と罵(ののし)ったが...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...わたしはわたしの吐く息の一つ一つにはつきりとわたしを刻みつけ...
原民喜 「鎮魂歌」
...と小刻みに笑ってから...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...小刻みに尻を左右に振り...
山川方夫 「あるドライブ」
...バスは小刻みに慄えながらまっすぐに海に向い...
山川方夫 「その一年」
...斜めに刻み附(つ)けられた桟敷形(がた)の伊香保(いかほ)の街...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...その八字を刻みつけました...
吉川英治 「三国志」
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