...この何者にも制肘(せいちゅう)されない放縦な駄々ッ子的気分が当時の文学好きの青年の共鳴を惹(ひ)くに十分力があった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...常にその決心を鈍らす因襲の思想が頭脳のドコかで囁やいて制肘する...
内田魯庵 「二葉亭四迷」
...Aを措定することは全く自己の独立な・他から制肘されない・権利である...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...労力の内容も方向も乃至(ないし)順序も悉く他(た)から制肘(せいちゅう)される以上は...
夏目漱石 「それから」
...一つはその智が余に自己を制肘するが故にと思はれるが...
南部修太郎 「現代作家に対する批判と要求」
...私は氏が先づその智の制肘から...
南部修太郎 「現代作家に対する批判と要求」
...私は捜査課長として訓令に制肘されぬ厳重な調査を開始します...
久生十蘭 「魔都」
...私は自分の行動を他人から制肘されることを好まないから...
久生十蘭 「魔都」
...何人の制肘をも拒けきる意志と...
柳宗悦 「二笑亭綺譚」
...判事は裁判に関しては何人からも制肘されることなく...
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」
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