...到る所に滑稽なむくろを曝(さら)しはじめた...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...到る所に境界を造り...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...ただ植民地の出先で非常な勢力を持ってこれが到る所に「ビヂャヤエンパイヤ」と名づける帝国を形作っているのであります...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...然(さ)れば瀧口が錫杖の到る所...
高山樗牛 「瀧口入道」
...到る所耕作せられる土地がある...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...「それは到る所呪いがあります」と彼が言った...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...到る所に見られる墓地のことが...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...到る所に競争があり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...到る所に椰子(ヤシ)の実が落ち...
中島敦 「環礁」
...男の子も女の子も眞黒な肌が到る所から覗いてゐる...
中島敦 「環礁」
...顔中到る所に吹出した面皰(にきび)をつぶしながら...
中島敦 「十年」
...今エジプトの到る所に充満してるアラビア人(といわれているが...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...カイロのホテルや料理店(レストラン)には到る所に彼等が白の寛衣に赤帯を締めて食卓のサーヴィスをしてる姿が見られる...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...「人間到る所に青山あり」という...
正宗白鳥 「軽井沢にて」
...眼を開けば到る所師ありで...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...淫らな絵画は到る所に今もなおかかっている...
横光利一 「欧洲紀行」
...」哲学は到る所から生(は)えていく...
横光利一 「上海」
...老成した人間の自然に到る所の図太(ずぶと)さを見せることもあるが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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