...4.屋根は到る所焔を吐いてゐた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...ただ植民地の出先で非常な勢力を持ってこれが到る所に「ビヂャヤエンパイヤ」と名づける帝国を形作っているのであります...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...君の詩に讃嘆を惜まぬものは到る所にみることが出來る...
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...到る所に見られる墓地のことが...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...到る所に競争があり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...顔中到る所に吹出した面皰(にきび)をつぶしながら...
中島敦 「十年」
...到る所の村々に清冽な水が吹き出して居る...
長塚節 「松蟲草」
...日本全国にわたる大洪水が到る所に起きて...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...カイロのホテルや料理店(レストラン)には到る所に彼等が白の寛衣に赤帯を締めて食卓のサーヴィスをしてる姿が見られる...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...二度目の時はローマでは到る所で見られる赤い芥子の花が風に吹かれてひらひらしていた...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...野獣のように本能的になった下層の移民達が到る所の物陰に隠れて...
牧逸馬 「運命のSOS」
...眼を開けば到る所師ありで...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...罷市の宣伝(ビラ)が到る所の壁の上で新しい壁となった...
横光利一 「上海」
...いやおれも官の禄(ろく)を食(は)んでいるその中の一人だが、こうまで腐ッているとは思わなかった」「兄さん、天下到る所、今の役署ッてえなあそんなもンですぜ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...老成した人間の自然に到る所の図太(ずぶと)さを見せることもあるが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「御苦労だった」将軍は、彼の労を宥(いたわ)ってから、「烏丸はどうしたか」「賊兵に発見されて、追い廻されましたが、貴様だけ逃げろ逃げろと、彼が叫ぶので、報告も大事と、先へ走って来ました」「では、捕虜になったか」「いえ、敏捷(びんしょう)な烏丸のことですから、逃げきったろうとは思いますが、もう到る所に、賊軍の偵察隊や哨兵が出ていますから、どうかと、途中が案じられます」その時、司令部の窓外で人声がした...
吉川英治 「日本名婦伝」
...全国到る所の神社仏閣の寄進札に見かける名であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それに今までは到る所晝となく夜となく...
若山牧水 「熊野奈智山」
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