...又表面的な進歩ばかりをめやすにしている社会には不便を起すことがあるかも知れない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...その一言(こと)を標準(めやす)に...
薄田泣菫 「茶話」
...「御殿場を標準(めやす)にして富士山を横断すると...
薄田泣菫 「茶話」
...書の相場は酒を標準(めやす)に一本一升といふ事に極(き)めてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
......
高見順 「死の淵より」
...お茶のなかへあれをすこし爪鑢(つめやすり)で削り落していただきますと...
谷譲次 「踊る地平線」
...そして年寄は眼が覚めやすい...
種田山頭火 「行乞記」
...或る特殊な標準(めやす)を作上げ...
中島敦 「光と風と夢」
...何故(なぜ)物質的の富を目標(めやす)として今日(こんにち)まで働いて来なかったのだろうと疑う日もあった...
夏目漱石 「道草」
...平生継子を標準(めやす)におかないで...
夏目漱石 「明暗」
...日本にも三善為康(みよしのためやす)の『拾遺往生伝』中に...
南方熊楠 「十二支考」
...纏めやすく拵えやすい過去の情景へ向ってそれを求めたということの精神の機微にも目をひかれる...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...恐くは為泰入道等覚(ためやすにふだうとうがく)の門人であつたのだらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」「それは目安箱(めやすばこ)をもお設けになっておる御趣意から...
森鴎外 「最後の一句」
...染めやすいためまた値が安いため...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...籠城の兵糧(ひょうろう)も集めやすく遠見と掛引きとに都合の好い山城は...
柳田國男 「地名の研究」
...鎖の方がとめやすうございます...
横光利一 「マルクスの審判」
...私が彼女達を愛するのは女達の男道楽さめやすい色恋をシャム料理法と珈琲(コーヒー)色の皮膚に刺繍(ししゅう)した...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
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