...到底際限がない位...
芥川龍之介 「杜子春」
...耶蘇教信者はとつくの昔に到達してゐると云ふだけの話だ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...江戸の市中は到(いた)る処...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...まだ御到著ではございませぬ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...ただ把(と)る春風桃李の巵(さかずき)」と独語せしむるに到りぬ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...今その時の記憶を喚び起さうとしても到底不可能であることを感じるから...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...「到頭やりあがつたか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...リバプールに到着するころには...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...或ひは到底話などのとゞかない遠距離に在るのか? 何の誇張もなしに...
牧野信一 「雑談抄」
...肝腎の眼の配りが見えないためいのちとするところの人物情景の描写がテレビにでもならないかぎり味到できない...
正岡容 「寄席風流」
...到底此の作者の如き執着に淡い人は...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...到ってユーモアも男らしい複雑な味もなく一番つまらない...
宮本百合子 「雨の昼」
...困難が与える報いだけは到底うけることはあるまいと思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...英仏の聯合艦隊をドーバーから一掃してテイムス河口に殺到する...
夢野久作 「戦場」
...後事は樫尾に委託すべし――との暗号電報が到着致しました...
夢野久作 「暗黒公使」
...「それにはまず、尊氏方の手足から先に一掃せよ」と、武敏の令で、全軍はその日、博多へ殺到した...
吉川英治 「私本太平記」
...そうしてガゴの一行が豊後に到着したとほぼ同じ頃に...
和辻哲郎 「鎖国」
...また経済学的な理論によってそこに到達したのでもなかった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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