...那(あんな)具合で到頭埋もれて了ふのを...
石川啄木 「鳥影」
...未だ原書を読みこなすまでに到ってはいなかったので...
太宰治 「惜別」
...万国寝台会社の到れり尽せりの魔術的設備となって現われた...
谷譲次 「踊る地平線」
...いつかは必ず臭気の発源地に到達することが確実であって...
寺田寅彦 「とんびと油揚」
...関東地震や北伊豆地震のときに崩れ損じたらしい創痕(きずあと)が到る処の山腹に今でもまだ生ま生ましく残っていて何となく痛々しい...
寺田寅彦 「箱根熱海バス紀行」
...到頭(たうとう)帰つて来ないんだ...
徳田秋声 「のらもの」
...関屋旧局長が教育行政に就いてどんなに博学であろうとも到底日本精神文化の研究者の代表的な学者とは世間で認めないだろうが...
戸坂潤 「社会時評」
...一方には又一番必要な肥料といふものが爺さんの周到な用意で幾ら吸うても吸ひ切れない程十分に與へられてあります...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...真に到着すれば何を書いても構わない事となる...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...哲學における乃至哲學によつて到達される主體と對象との間柄は...
波多野精一 「時と永遠」
...山車のやうな馬車をめがけて殺到するのである...
牧野信一 「武者窓日記」
...自分を制して到頭罐をあけた...
宮本百合子 「明るい海浜」
...食事はがつがつして相子が到着する午後の五時には...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...涼籟吹衣到祇園...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...夢にも知らぬ境地に到りぬ...
森鴎外 「舞姫」
...突然警官隊が騎馬で殺到して来て群衆を蹴散らして...
横光利一 「旅愁」
...蛟龍(こうりょう)も時を得ざれば空しく淵(ふち)に潜むでな、みな木樵(きこり)をしたり、この山で、薬草採りなどして生計(たつき)をたてているが、時到れば、鉢の木の佐野源左衛門じゃないが、この山刀一腰(ひとこし)に、ぼろ鎧(よろい)を纏(まと)っても、名ある大名の陣場を借りて、日頃の腕を振うつもりじゃが」「大坂方ですか、関東方でございますか」「どっちでもいい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...世界中の一番兵隊に行きそうな何百何千万と云う見物を煽動したり、金を儲けたりするのは、その大勢の見物を陥穽(おとしあな)にかけた上、膏血(こうけつ)を絞りとるもので、最も不埒な悪徳と云うべきだ」「活動写真は何よりも容易(やす)くて人気のある見せ物だから、活動を見る程の人の大部分は一等戦争やなんかに係りがあるわけだわね」「うん、だから、そうなると最早や、芸術的価値なぞは問題ではなくて、その製作者こそ本当に見物の敵に他ならなくなるのだ」「あたし、よく判らないけど、とにかく戦争だけを売物にする映画なんて、その根性が考えられないわ、それだのに、あとからあとから、幾つでも戦争映画ばかりが世の中に出て来るんだもの、そして、到頭、カラコラム映画なんかまでが、真似して『時勢は移る』とか何とかベカベカな偽物をこしらえるんだから助らねえな」「『時世は移る』と云う自然の道理が解らないのだよ...
オン・ワタナベ(渡辺温) 「兵士と女優」
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