...子孫代々好機の到るのを待つたのでせうが遂にその望を失ひ永祿三年(西紀一五六〇年)に私の出生地たる埼玉縣兒玉郡山王堂村に移轉して來たものです...
石川三四郎 「浪」
...さうしてチブスとなれば一定の時日を經過せなければ到底解熱するものではないのですから靜かに其經過を待つより外仕方が無い」と極めて冷靜に言つた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...ひとりとして彼の到着に気がつかない...
太宰治 「走れメロス」
...けれどもそれは到底不可能事である...
津田左右吉 「陳言套語」
...大正二年三月から大正九年九月に到るまで...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...法則は普遍者に到着することが目的ではなくして個々の現象に還ること――それこそ学問的実践である――を目的とするものであることを特に吾々は注意しなければならない...
戸坂潤 「科学方法論」
...徳川時代に到って初めて文官的儀礼としての定式化を得たものである...
戸坂潤 「日本文化の特殊性」
...議会の多数は到底内閣に賛同せず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...現在の光栄に到達するまでにはいろんな目に会ってきたが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...歩兵がいた所には砲兵が到着し...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それは、一にも、二にも、十にも、百にも、今まで自分というものの提言に反(そむ)いたことのない与八が、今、自分の口からこういうことを言い出した以上は、到底、翻すことができるものでないということを、直覚してしまったからです...
中里介山 「大菩薩峠」
...つまり取り扱われるものが同様だからと云う妙な結論に到着してくる...
夏目漱石 「坑夫」
...着到時間キチ/\でないと入らぬ役者多し...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...日常の生活において我々はつねに主として到達點を...
三木清 「人生論ノート」
...なくてならない電気さえひかれていないような野戦病院へ殺到して来る負傷者たちをどうしたらいいだろう...
宮本百合子 「キュリー夫人」
...やはり著者の生きた時代の到達点というものを考えさせる限度をもちつつ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...毛髪の尖端に到るまでも...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...魔軍のように殺到した...
吉川英治 「宮本武蔵」
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