...機会が到来したと思って...
海野十三 「断層顔」
...やつぱり歩々到着だ...
種田山頭火 「行乞記」
...ホーマーやダンテの多弁では到底描くことのできない真実を...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...到底其の効果を收むる能はずして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ここはこの海岸にそうて三里のあひだ千尺二千尺ぐらゐのあざれた山脈から海のはうへ到るところ枝を出して無数の渓谷を形づくつてるその三つの枝のなかのひとつが根もとを水に浸蝕されて逆に楔(くさび)を打ち込んだやうなぐあひになつてるのである...
中勘助 「銀の匙」
...門札の讀み分けられる中には到底行き當りさうにも思はれないやうな氣がし出した...
永井荷風 「羊羹」
...到る所に椰子(ヤシ)の実が落ち...
中島敦 「環礁」
...マングローブ地帶に多い・赤と青のペンキを塗つたやうな汐招き蟹なら到る所にゐるが...
中島敦 「環礁」
...未だその可能性を言い切るまでには到っていない...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...加筆校訂を要する時期に到っている...
中谷宇吉郎 「雪」
...一九四二年に一応の結論に到達したのであるが...
仁科芳雄 「原子力の管理」
...馬鹿だなア」平次も到頭吹き出してしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...十二名が到着すると同時に「すず本」は玄関を鎖し...
久生十蘭 「魔都」
...到底フランス人のやうに冷血な經驗の分析者であり...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
...おん身の死到るやは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...或る到達の階梯(かいてい)には...
吉川英治 「新書太閤記」
...よほどの鋭い角度で海底から突つ立つてゐるらしいこの岩礁の四周の磯は到る所が深かつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...我々がパーリの経律や漢訳の阿含などを捕えて大体間違いなく到達し得る結果は...
和辻哲郎 「孔子」
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