...大体の筋さえ通れば勝手に省略したり刪潤(さんじゅん)したり...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...年を逐ひて刪修潤色の功をつみ...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...再採リ二数修ヲ一刪二補シテ翁之残稿ヲ一以為シ二二編ト一稿定テ将ニ三置ント二序言ヲ一焉...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...明治の初年に多少の刪補を加へたものが東京市麻布区飯倉五丁目の山口屋書店より出版になつてゐる...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...日本はすでに西洋の文明の粋を刪節して用いるのに成功しているのであるから...
太宰治 「惜別」
...假令詩書が孔子の刪定に成つたとしても...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...わずかに書肆(しょし)の来(きた)って旧著の改版を請うがまま反古(ほご)にもすべき旧稿の整理と添刪(てんさん)とに日を送ればかえって過(すぎ)し日の楽しみのみ絶え間もなく思い返されるばかり...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...しかして後添刪(てんさく)推敲(すいこう)してまづ短篇小説十篇長篇小説二篇ほどは小手調(こてしらべ)筆ならしと思ひて公にする勿(なか)れ...
永井荷風 「小説作法」
...即ち明治四十二年の秋八月のはじめに稿を起(おこ)し十月の末に書き終るが否や亡友井上唖唖(いのうえああ)君に校閲を乞い添刪(てんさん)をなした後(のち)草稿を雑誌『新小説』編輯者(へんしゅうしゃ)の許(もと)に送った...
永井荷風 「すみだ川」
...終日旧稿を添刪す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...これに増補改刪(かいさん)推敲(すいこう)を加えているうちにまた数年がたった...
中島敦 「李陵」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...南宋の書は金元明人に改刪せられた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...里恵は山陽が眼鏡を著けて政記を刪定し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...惜しげなく刪(けづ)り去つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」わたくしは忌憚(きたん)なき文字二三百言を刪(けづ)つて此に写し出した...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...大学の籍はまだ刪(けづ)られねど...
森鴎外 「舞姫」
...其改刪(かいさん)の処は必ず墨黒々と塗抹(とまつ)して刪(けづ)りたる字躰の毫も見えざる様にし...
山路愛山 「明治文学史」
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