...喜兵衛は狂歌の才をも商売に利用するに抜目(ぬけめ)がなかった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...日和見主義者とは何か? それは即ち自分が最も必要且つ合目的と見なす所の事柄を遂行するために最も有利なる機會を利用する人物の謂である...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...やがては美の目的に添うように陰翳を利用するに至った...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...その一円を最も有効に利用するのが私の責務であらう...
種田山頭火 「行乞記」
...又は之を利用する態度である...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...夫を有利に利用することはあっても(保護関税・諸種の資本保護法の如き)...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...引用というものを利用することが極めて少ないという事である...
戸坂潤 「読書法」
...之を政治的に支配者が強調し利用することが所謂デマゴギーなのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...女を利用するんだね...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そしてその熱中には気づかないようなふうをしながら事業のためと神の光栄のためにそれを冷やかに利用することを知っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...小無頼漢のうちの抜目のないのがこれを利用することになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...持ち上げて置いて利用する程度のものにしか考えられなかった...
中里介山 「大菩薩峠」
...その酔を利用するような態度で彼女は津田に向った...
夏目漱石 「明暗」
...これを自分自身のためにも利用する...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...せいぜい役立つように利用することね...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...海路を利用することも容易であった...
柳田国男 「雪国の春」
...誰も利用するものがない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...シャビエルもまたそれを利用することを忘れなかった...
和辻哲郎 「鎖国」
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