...それを第二義的な状態に於てのみ利用する...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...もしこれを利用するを得ますればこれらはみなことごとく富源であります...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...自国民の救済に科学の快楽を利用するのは...
太宰治 「惜別」
...僕の内に金があるなら其の金を利用する...
谷崎潤一郎 「戯曲体小説 真夏の夜の恋」
...彼等は其れすら利用することが稀であった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...夫を有利に利用することはあっても(保護関税・諸種の資本保護法の如き)...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...悪く云えばこの効果をデマゴギッシュに利用するのが...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...或いは彼は好んで既に与えられたものを巧妙に活用し利用する...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...兄の関係方面や自分の才能を利用することは容易だったろうけれど...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...電車を利用する学生にはわかるまいが...
直木三十五 「死までを語る」
...せっかく人間の利用するために用意されてあるものを...
永井隆 「この子を残して」
...偶然を利用することが足りない...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼女の望み通りに利用する訳にはとても行かない...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ...
日本国 「新憲法の解説」
...すなわちそれは上の寒桜と緋寒桜とを利用することだ...
牧野富太郎 「寒桜の話」
...ベルリンの郊外に住んでいたので大学に通うのにベルリン市の周囲をまわる東京の山手線のようなのを利用する...
森於菟 「放心教授」
...轆轤をよけいに利用するようになるが...
柳田国男 「故郷七十年」
...この頃は邦文タイプライターを利用するのもある...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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