...弱点を利用すると云ふことは罪悪でせう...
伊藤野枝 「新らしき婦人の男性観」
...利用するだけ利用したうえ...
海野十三 「火薬船」
...二日つづきの休暇を利用するというのも下宿の家族の者たちへの手前...
太宰治 「惜別」
...これもやはり錯覚を利用する芸術である...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...又は之を利用する態度である...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...さう云ふ機会を利用する事を知らないほど...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...隙はあってもそれを利用することが出来ないし...
豊島与志雄 「都会に於ける中流婦人の生活」
...すなわち男が女を快楽の具として利用することを望み...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...電車を利用する学生にはわかるまいが...
直木三十五 「死までを語る」
...顔馴染(かおなじみ)を利用するのが...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...でね! 私は彼への影響力を利用する積りよ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...死体があがったためしがないという伝説を利用するつもりだったのだろう……幼稚だが...
久生十蘭 「肌色の月」
...追訴(ついそ)免除の証言を取るためには臆病者さえ利用する...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...利用するんだ...
牧野信一 「悪筆」
...(b)「わたしはこのどんちゃん騒ぎを利用するのだ」と言われた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...慢性的飢餓によつて消化力を鍛練されて僅かな食物を最大に利用するようになつてはいない外来犬は...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...そうして利用するだけ利用して最早(もはや)使い手がないとなると弊履(へいり)の如く棄ててかえりみないところに...
夢野久作 「近世快人伝」
...みんなとの会合場所に利用する特権をもっている...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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