...利口に見えたり、小ましやくれて見えたり、巫山戲て見えたり、いたづらに見えたり、佛のやうに見えたりする人相の變化...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...始終良心に攻められて居る樣な顏をして實際も多少は攻められながら萬人の行く大道を利口に先走りする典型(タイプ)だなと相島は益皮肉になる...
有島武郎 「半日」
...小利口に過ぎては...
大町桂月 「妙義山の五日」
...両親(ふたおや)よりは利口にならぬように……」「この靴の底あ...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...これから先はもっと利口になることだ』と彼は不意に決心したが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...一寸胡散にも利口にも見える背広の中年の男で...
豊島与志雄 「田舎者」
...利口に変れば変る方がいいんでしょう...
夏目漱石 「虞美人草」
...あまりに利口に生れ過ぎた男であった...
夏目漱石 「それから」
...「手前は急に利口になったな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...すこしでも小利口に見えるようならば...
長谷川時雨 「議事堂炎上」
...彼は利口にはならなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...伯母なる人が口先ばかりの利口にて誰(た)れにつきても根からさつぱり親切気のなき...
樋口一葉 「ゆく雲」
...伯母なる人が口先ばかりの利口にて誰れにつきても根からさつぱり親切氣のなき...
樋口一葉 「ゆく雲」
...余り利口には見えないトホンとした顔で四辺(あたり)の景色を眺めながらノソノソと歩いて行かれる...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...利口に述べ立てられたらば...
福沢諭吉 「徳育如何」
...たまに見る息子は非常に利口に...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...勝れた利口に育ってくれる事は確かである...
宮本百合子 「暁光」
...一向利口にならない...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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