...船員たちは腕利きの水夫だったし...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...「今晩これから柳沢さんのところへ二人で遊びにいって見ようか」お宮は私を馬鹿にしたような横着そうな口の利きようをする...
近松秋江 「うつり香」
...口の利きようからして次第に粗末(ぞんざい)な口を利いた...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...それでこそ例えば津浪を戒める碑を建てておいても相当な利き目があったのであるが...
寺田寅彦 「津浪と人間」
...この点利き目があるわけだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...曖昧な口の利き方をした...
豊島与志雄 「或る素描」
...なお、「笹本」のお上さんは、清子の病気なんかのため、だいぶ困ったらしく、大西の口利きで、長尾からいくらか金を借りたというのは、事実らしい...
豊島与志雄 「別れの辞」
...女軽業の美人連は興に乗って米友に毒口を利きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いかがですあそこの方が展望が利きます...
中里介山 「山道」
...直(なお)の方がああ無頓着(むとんじゃく)じゃ片っ方でも口の利きようがないよ...
夏目漱石 「行人」
...天下の形勢の推移にも見通しが利き...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...曲者はよっぽどの手利きでしょう」「それは大変」石津右門も驚いた様子ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...血染の匕首(あひくち)を左の手に持つてゐたとしたらどんなものです」「左利きぢやなかつたのか」「飛んでもない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この私も左利きなんですもの」「何んといふことだ」さすがの平次も二の句が繼げませんでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...仕着せの心附けなどの附け屆けの氣の利きかたで...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...「客人何々を御存じか」などと風流志道軒の昔を今に大風(おおふう)な口の利き方の講釈師ありせば...
正岡容 「我が圓朝研究」
...そこはその人の気の利き次第で看護の上手と下手とが分れるのである...
正岡子規 「病牀六尺」
...いくら自分が目利きでないからって...
宮本百合子 「栄蔵の死」
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