...かなり年増の如才ない如何にも目はしの敏く利きさうなキリツとした内儀(かみ)さんや...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...やはり病院よりは田舎の空気が安くて利き目がよかったのである...
寺田寅彦 「異質触媒作用」
...そこで僕はこの男が左利きだと推察したんだ...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...ほら右利きなら自然と左側が火に当たるだろう? 反対の手でもできなくはないが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「土色の顔」
...おりおり門口などで口を利き合うほどに心易くなった女中の口から...
徳田秋声 「爛」
...別に話をしたり冗談口を利き合ったりしようという気もなく...
豊島与志雄 「月かげ」
...その方が利き目があろうと注意した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...「飲んでも利きましょうか」とどこからか知らないが黄色い声を出す者がある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...不自由な思いをして右利きのような顔をして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自分の左利きを隠そうとしたというのはおかしいな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...曲者はよっぽどの手利きでしょう」「それは大変」石津右門も驚いた様子ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――虎松は左利きなら話は別だが」「もう一つ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これもまた一向に利き目がない...
萩原朔太郎 「名前の話」
...第二に子爵は左利きである...
浜尾四郎 「正義」
...乘り居たるは三十計の氣の利きし女中風と...
樋口一葉 「うつせみ」
...弟は目でわたくしの傍へ寄るのを留めるやうにして口を利きました...
森鴎外 「高瀬舟」
...「うちの大長丸の船長は腕利きだ...
山本周五郎 「お繁」
...薬の利き目が弱っていたに違いない...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
便利!手書き漢字入力検索