...「別嬪(べつぴん)でござんした...
泉鏡太郎 「十六夜」
...阿母(おふくろ)の話ではなんでもよほどの水際立った別嬪(べっぴん)だったと申すことでございました...
橘外男 「蒲団」
...「後から別嬪(べっぴん)さんが来ると云うから...
田中貢太郎 「文妖伝」
...きっと別嬪(べっぴん)さんに違いないよ」「先生も変わったね?」「ほんとうに変わった...
田山花袋 「田舎教師」
...「こんな別嬪(べっぴん)になるんだと知っていたら...
近松秋江 「霜凍る宵」
...それどころかなかなかの別嬪さんもまじっていた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...別嬪(べっぴん)だから――)女狩は...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...このくらいの別嬪なら喜ぶであろう...
直木三十五 「南国太平記」
...そなたに宛てて別嬪(べっぴん)から文書(ふみ)が来ているよ」「エ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「別嬪(べっぴん)さん」と男がどこかの女を呼んでいる声がしている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...たいそう小粋(こいき)な別嬪さんとのこと...
火野葦平 「花と龍」
...ああそれもええなあ、あんた、この頃何やかやでごてごてし、ゆっくり風呂を浴(あ)びるということもない、今日はもう別に用もなし、温泉にでも浸って来ようか、だが別嬪なんか、そんなものはどうでもよいぞ、と彦太郎が答えると、どうでもよいことはあるまい、彦さんも昔はなかなかやったもんだからな、と云って卯平は彦太郎の肩をとんとつき、大声を立てて笑った...
火野葦平 「糞尿譚」
...あの眼もとの涼しいおれの別嬪は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...あんさんが別嬪さんの手にかけ度いいはゝつたよつて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...「別嬪のお客さまを何處につれて行くんかね...
室生犀星 「命」
...小柄なキリリとした別嬪(べっぴん)さんで...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...抜ける程の別嬪と思ってやがるのか……ってんで...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...そんな別嬪(べっぴん)を女房に持ちゃあ一生の得だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索