...別嬪(べっぴん)が一人いるからね...
芥川龍之介 「妖婆」
...別嬪(べっぴん)さんの...
泉鏡花 「婦系図」
...福田きぬってその別嬪の云うところによると……この女将は...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
...阿母(おふくろ)の話ではなんでもよほどの水際立った別嬪(べっぴん)だったと申すことでございました...
橘外男 「蒲団」
...きっと別嬪(べっぴん)さんに違いないよ」「先生も変わったね?」「ほんとうに変わった...
田山花袋 「田舎教師」
...お豊がこう化粧(おつくり)した所は随分別嬪(べっぴん)だな...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...別嬪やなあ」とか「米の代りに...
直木三十五 「南国太平記」
...このくらいの別嬪なら喜ぶであろう...
直木三十五 「南国太平記」
...相手が別嬪だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...河井さんは此がおゑんさんというて別嬪の仲居だといつた...
長塚節 「菜の花」
...別嬪(べっぴん)だろう」と宗近君は糸子に調戯(からかい)かける...
夏目漱石 「虞美人草」
...別嬪さんの事じゃろうがなもし」「そうかも知れないね...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...家内はもちろんこの家じゅうでいちばんの別嬪(べっぴん)というわけですから...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...ああそれもええなあ、あんた、この頃何やかやでごてごてし、ゆっくり風呂を浴(あ)びるということもない、今日はもう別に用もなし、温泉にでも浸って来ようか、だが別嬪なんか、そんなものはどうでもよいぞ、と彦太郎が答えると、どうでもよいことはあるまい、彦さんも昔はなかなかやったもんだからな、と云って卯平は彦太郎の肩をとんとつき、大声を立てて笑った...
火野葦平 「糞尿譚」
...」「別嬪(べつぴん)になつたねえ...
平出修 「二黒の巳」
...「お久良は仲々の別嬪ぢやないか...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...二十五から三十位の間に見える素敵な別嬪(べっぴん)がやって来て...
夢野久作 「暗黒公使」
...年甲斐もなくソンナ別嬪(べっぴん)に肱(ひじ)鉄砲を喰って...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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