...見るもんじゃねえ! いくら別嬪(べっぴん)でも...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...お豊がこう化粧(おつくり)した所は随分別嬪(べっぴん)だな...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...別嬪(べっぴん)のベルトでさえそれに心を打たれた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...罪も、咎も無い、あの別嬪が、巻きぞえ食うなんて――俺(おら)あ、あの女に手を折られたのじゃねえ、だから怨みもねえのに、畜生っ――何うしてあんな別嬪の、可愛らしいのがいやがったんだろう...
直木三十五 「南国太平記」
...おれの別嬪さん!女房(かみさん)連や馬鹿な手合は何を言ふやら分つたものぢやないよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...ホレあの女義太夫に竹本美蝶いう別嬪(べっぴん)おまッすやろ...
正岡容 「寄席行燈」
...別嬪いふ程の事もおまへん...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...外にも別嬪がゐるなら連れて來い...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...別嬪さんの娘さんもおまつせ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...あんさんが別嬪さんの手にかけ度いいはゝつたよつて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...顔も恐しい別嬪だが...
三好十郎 「斬られの仙太」
...「別嬪のお客さまを何處につれて行くんかね...
室生犀星 「命」
...紅化粧した別嬪(べっぴん)をさし招いた...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...十八か九の別嬪が...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...グロテスクな顔をした蟹口とは正反対に江戸前のスッキリした別嬪(べっぴん)で...
夢野久作 「衝突心理」
...別嬪に限らぬ事、色気のある事――新しい風(ふう)付きであればなお結構――イヤラシイ位であればなおなお結構である...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...とりあえずの埋め合わせに聖路易(セントルイス)の支那料理屋に居たというチイチイっていうのとフイフイっていうのと二人の別嬪が手助けに来たんでげす...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...とても素晴らしい別嬪でげしたよソレア...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
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