...その葉の緑青の濃さ艶々しさ...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...これは艶々した黄色で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...或る時セッター種の深い長い艶々(つやつや)した天鵞絨(ビロード)よりも美くしい毛並(けなみ)と...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...そして象牙(ぞうげ)のように真白で艶々(つやつや)しい二の腕をのばして牌(こま)を一つ捨てた...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...艶々した黒髪にすっと流れていた...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...全身真白な艶々した毛並で...
豊島与志雄 「道連」
...こうしましょう……」艶々(つやつや)しい頭髪(かみ)の中から抜き取ったのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...足腰がきかなくても艶々した美女だつた...
長谷川時雨 「河風」
...老年になっても顔は艶々としていた...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...化粧をしないおせいの顔が艶々(つやつや)と光つてみえる...
林芙美子 「浮雲」
...朱を刷いたような艶々した赭ら顔は年がら年中高麗狛(こまいぬ)のように獅子(し)噛み...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...まるでけふ塗つたばかりのやうに艶々してゐるぢやないか...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...阿父は道具立てばかりが依然として艶々しい独り舞台で腕組をしてゐるのが目立つた...
牧野信一 「熱海線私語」
...艶々とした黒髪の丁字香の匂いさえ...
正岡容 「寄席」
...顏色も艶々(つや/\)して...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...養子の横顔を澤はいつにも増して艶々(つやつや)しく思った...
水上滝太郎 「九月一日」
...結いあげたばかりの鬢の張った艶々しい髪がいかにも美くしくて...
矢田津世子 「女心拾遺」
...羊羹箱(ようかんばこ)を並べたように艶々(つやつや)と並んでい...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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