...艶々と櫛目(くしめ)を見せています...
芥川龍之介 「妖婆」
...艶々とした円髷(まるまげ)で...
泉鏡花 「薄紅梅」
...上の方が艶々した白い色で...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...汗にぬれて艶々(つやつや)と光った...
梅崎春生 「桜島」
...艶々(つやつや)とした黒漆の表面に薄白く淀(よど)んでいる指紋が五倍程に拡大されて...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...艶々した髪を一絲亂さず結ひ上げた島田の...
高濱虚子 「俳諧師」
...只髪だけは艶々と結つて舊(もと)の如く大きな丸髷に燃え立つやうな赤い手絡のかゝつてゐるのが他に反映して殊に目に立つ...
高濱虚子 「俳諧師」
...――男は二十二三の艶々(つやつや)しい皮膚をした...
高見順 「如何なる星の下に」
...全身は恍惚とした香気に包まれて艶々と輝き...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...痩せ細ってはいたものの手足にしまいまで艶々(つやつや)しさが残っていた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...顔色も艶々しておりましたから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あから顏で艶々してゐる...
林芙美子 「雪の町」
...朱を刷いたような艶々した赭ら顔は年がら年中高麗狛(こまいぬ)のように獅子(し)噛み...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...頬を艶々(つやつや)と光らしているところを見ると...
久生十蘭 「キャラコさん」
...赤味を帯びた両頬は輝しい光沢で艶々としてゐた...
牧野信一 「やぶ入の前夜」
...足化粧をしているかと思われる艶々とした肌に親指の薄手なそりが何んともいえず美くしい...
矢田津世子 「父」
...お母様は結(ゆ)い上げたばかりの艶々(つやつや)しい丸髷(まるまげ)に薄化粧をして...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...艶々(つやつや)と明るう...
吉川英治 「日本名婦伝」
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