...お松がある別荘番の倅(せがれ)と「お」の字町へ行ったとか聞いた時には別人のように怒(おこ)ったそうです...
芥川龍之介 「温泉だより」
...だが、さっきまで、自分でいらいらしているんだと叫んでいた大江山課長は、どうしたわけか、別人のように、たいへん熱心に、この話に耳をかたむけているのだった...
海野十三 「火星兵団」
...真一は別人のように元気に見えた...
海野十三 「三人の双生児」
...彼女は別人のように朗らかな調子になり...
海野十三 「深夜の市長」
...さっきとは別人のように元気になっていた...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...別人のように厳粛な顔つきをしていた...
太宰治 「パンドラの匣」
...ナオミもカフエエにいた頃とは別人のようになりはしたものの...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...ぴくりともしない尊大な表情が表われていたので――わたしにはまるで別人のように見え...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...彼女はもう別人のようになっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼はコゼットに対してまったく別人のようになった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...感激を以て語った時の表情とは全く別人のように...
中里介山 「大菩薩峠」
...別人のように颯爽(さっそう)として居ります...
野村胡堂 「悪人の娘」
...増さんが別人のように温和しくなった...
山本周五郎 「青べか物語」
...増さんが別人のように温和(おとな)しくなった...
山本周五郎 「青べか物語」
...挙動が全く別人のようになる……すなわち心理遺伝の夢遊発作を初める……又はそうした発作を続けて来た人間が同じ暗黒状態の経過の後(のち)に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...別人のようにその容貌も気魄も...
吉川英治 「新書太閤記」
...いつもの癇癪(かんしゃく)持ちとは別人のように...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...まるで別人のようになって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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