...お松がある別荘番の倅(せがれ)と「お」の字町へ行ったとか聞いた時には別人のように怒(おこ)ったそうです...
芥川龍之介 「温泉だより」
...別人のようになってしまう...
芥川龍之介 「忠義」
...地球の人間はきらいだが、火星人は好きであると見え、別人のように、やさしい声を出す博士であった...
海野十三 「火星兵団」
...わしの好きな大石良雄はじめ赤穂四十七義士にも、時に利あらずして、雌伏(しふく)の時代があったではないか」サイゴン港虎船長の説得が、功を奏して、さしもの平靖号の若者たちも、別人のように、しずかになった...
海野十三 「火薬船」
...別人のように溌刺としていた博士コハクのあとにしたがって...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...まるで別人のようにキチンと身づくろいをし...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...ぴくりともしない尊大な表情が表われていたので――わたしにはまるで別人のように見え...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...まったく別人のように仕事に身が入った...
永井隆 「この子を残して」
...打って変って全く別人のように...
中里介山 「大菩薩峠」
...別人のように快活になるのであった...
中島敦 「プウルの傍で」
...所が三度の食事となると丸で別人のように変化(へんげ)して...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...声や背丈までも別人のように高くし得る変装術がこの世にあろうとは思われぬ...
夢野久作 「暗黒公使」
...ますます別人のように見えて来るのだった...
横光利一 「旅愁」
...別人のようになって...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...別人のように彼に親切だった...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...きょうの自分と――宗易はわれながら別人のように思えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...いつもの癇癪(かんしゃく)持ちとは別人のように...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...別人のようになって...
吉川英治 「松のや露八」
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