...主人と雇人の食物近来主人の食物と雇人の食物の区別について相当考えている人もあるようであるが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...どうしようというのだ」「どうと言って別に当てなんかあるものか...
相馬泰三 「六月」
...が別に文学上の述作をするのでもなく...
高浜虚子 「子規居士と余」
...別に悪い事とは思わぬが...
辰野隆 「芸術統制是非」
...別に注意すべき点があるからである...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...そのような空想が万一事実として現われて来るとしても別に不思議はないような気がするのである...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...だから非常時になったから所謂暴力団が特別に盛んに横行するようになったとは云えない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...特別になにかうまいものを頼むよ...
豊島与志雄 「自由人」
...別に新しい笠を換えてお婆さんに贈り...
中里介山 「大菩薩峠」
...だから来ないうちに早く帰ってくれ」小林は別に怒(おこ)った様子もしなかった...
夏目漱石 「明暗」
...特別に頼んで錺(かざり)屋に打たせたものでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...別にお噺を考へてゐたわけでもなかつたが...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...(別に反感もなく単純に言い捨てて...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...「あれから歸つてから別に苦情も出なかつたのかい...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...これは「別に書付御覽に入候」と云つてあるが...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...これだけは別にまた考えてみるとして...
柳田国男 「海上の道」
...……といっても吾輩は別に奇矯な言辞を弄(ろう)しているのではない...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...別に何と言ふでもなく...
吉江喬松 「山岳美觀」
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